【テニプリ】石を視て意思を見る【男主】

地区予選編・開幕を見る ページ33

地区予選が始まった
選手達の顔つきは緊張と熱意に溢れている

まずは初戦
今回は3勝しても5試合行うため、常勝を掲げる立海は5試合とも勝てというプレッシャーが空気に流れる

それなのに余裕のオーラが漂う
これが王者


ダブルスはジャッカルさんと丸井さんのプラチナペア
丸井さんが決めれるようにしっかりカバーをするジャッカルさんの適応力
風船ガムを膨らましながら妙技を決めていく
汗ひとつない、涼し気な顔


そして柳生さんと仁王さん
この予選はわざとよくある構成で組んでいるよう
技も情報で出回っているものばかりを繰り出す

レーザービームがコートを貫く
ペテンにかかる間もなくストレートで勝利を決め
相手チームの顔が青ざめていくのが感じられる

石に閉じ込められて精神が崩壊しかけたというのに
フットワークも落ちてない
何事も無かったかのような普段そのまま


シングルスは、柳さん、真田さん、そして赤也くん

これに関しては一瞬の出来事
赤也くんは相手を煽ったりしているが
秒数にこだわっているようで最速記録で決着
何故かジャッカルさんが計測していた

ちょっと、雰囲気が荒れてるけれど鉄拳が飛ばなかったので良し


柳さんは静かに試合を終わらせた
決して取れない球では無い、でも取れない
常に相手の裏へ裏へ、苦手であろう地点に、
それもラインギリギリで巧妙に仕掛けてある

為す術なく相手は敗北を期す


真田さんは流石副部長
パワーとスピードが桁違い
相手も強いのであろうが圧倒的にこちらのがその上を行く

真正面から飛んでくる正義のボールは罪であり無慈悲


…


着々と進める立海大附属中
常勝は本物

鮮やかな反面、相手の学校は絶望の表情
それでも、手は抜かない
情けなんてかけない
空気も音もコート全体がこちらのもの

応援の声はあれど幸村さんから指示は飛ばない
真っ直ぐ全体を見ている

予選最後の戦い
決勝戦は同じく全て勝ち上がってきた、西ノ丘学校


ダブルスまで変わらなかったオーダーは突如変化を遂げる

シングルス3、篠夢 A

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