訓練 ページ7
真「おい！！お前今日全然動けてねぇぞ！！」
"やっぱジャージ脱げ！！"
"あと髪結べ！！"
ランニングを終えた後、グランドで体術訓練を
行っている....んだけど。
いつもと動きが全然違う私は、真希に散々怒られる。
だって昨日は前回ついた跡が消えてる状態だったから。
そんなこと言えるはずもなく、
真希の攻撃をひたすら捌いていた。
真「こいつ、だめだ今日。棘！パンダ！交代しろ！」
パ「えぇ〜また俺らかよ。頼むぞA〜」
狗「しゃげぇ....」
..... ごめん、二人とも。
久々に、真希に怒られてしまった。
とぼとぼと狗巻くんたちが座っていたグランド端の
ベンチまで戻り、座る。
乙「怒られちゃったね」
困ったように少し微笑んで話しかけてくる。
無視しようと考えたけど、今隣にいる男は
"付き合っている乙骨"じゃないわけだし、
この態度は逆に意識しているみたいでおかしい。
そう思った。
『そうなの。後で謝らなくちゃなぁ。
乙骨くんにも迷惑かけちゃってごめんね？』
そう返した。
我ながら残酷な事をすると思う。
言い終えて視線を戻し、三人の体術訓練を眺める。
本当はもっと動けたけど、首後ろやお腹の跡が
気になって、十分な体勢では動けなかった。
乙「僕たちもする？手合わせ」
先ほどの私の返答に何も反応してこなかった乙骨が
急にそう口にした。
乙「僕相手だし、思いっきり動けるでしょ」
あぁ。確かに。
この男の前じゃ跡とかどうでもいいんだった。
それに、私も乙骨に苛立ちが溜まってたところだ。
『うん。しようか。』
二人でベンチを立ち上がる。
パ「お、あいつら二人でやんのかな」
狗「しゃけしゃけ」
真「.....お前らで体あっためてから憂太と手合わせ
しようと思ってたのに、、、よ！！！」
あ、パンダくんが吹っ飛んでる。
入念に柔軟をしながら、転がるパンダくんを目で追う。
乙「君、特級に昇級する話が出たって聞いたんだけど
それって本当？」
.... 誰にも言ってないのに、なんで知ってるんだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1241人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ももちゃ - いやぁ、いい小説やぁ､､、 (2022年12月18日 19時) (
レス) @page6 id: 8be011992d (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 今作も最高に最高な作品でした〜！！！！！ありがとうございます、、、、 (2022年7月25日 15時) (レス) id: 2b6b2b0610 (このIDを非表示/違反報告)
春風いちご - ああもう最高、早く小石さんの宗教作りません？ (2022年7月4日 20時) (レス) id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
chimuko(プロフ) - ほんと毎回天才すぎませんか、私もう小石様の書く乙骨しか見れません大好きです……これからも更新頑張ってくださいいいい応援しております(；；) (2022年7月3日 15時) (レス) id: 0efb2643b6 (このIDを非表示/違反報告)
げろ(プロフ) - うわ最高すぎます。これからも更新頑張ってください！！ (2022年7月2日 14時) (レス) id: b9f8def78a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小石
| 作成日時：2022年6月26日 3時
