審議 ページ29
いや、他の場所にまだ死ぬほどあるじゃん。
やっと薄いのが消えかけてるんだから、
変なことしないでほしい。
乙「これ、重ねていい？」
『やめて乙骨くん。
長いのしか履けなくなる。』
乙「......その呼び方で逃げないでよ。
脚は出さなくてもいいでしょ。
上半身は考える＿＿
そう言いながら足首を下から掴んで、
内腿に顔を近づけてくる。
『ねぇ。付き合ってもないのにやめて。』
乙骨と目が合い、
開きかけていた口が止まった。
乙「脚、出してほしくない。」
違う。そういう事じゃない。
『それならそう言ってくれれば、
脚が出る服なんて着ない。
....... 跡をつけないで。
私はあなたのものじゃない。』
乙「僕のこと好きじゃなくなった？」
『ｯｯだからそれは』
話の焦点がズレている。
そこじゃない。
乙「好きでいてくれてるんだよね。
僕も好きだよ。愛してる。
跡もつけたいし誰にも見せたくない。
君が知らない君自身のことも全部知って、
ダメなところも弱いところも丸ごと愛したい。」
『......重いんだってば』
乙「それは、ごめん。」
内腿に優しく唇が触れる。
『！！ちょっと』
乙「つけてないよ。」
跡は濃くなってはいなかった。
『とりあえず、乙骨の"好き"は
私には受け止めきれないから..........うん。』
乙「受け止めきれないから、何？」
...........確かに。
乙骨が私を好きでいてくれる気持ちと、
私が乙骨のことを好きな気持ちは
どこに収まるんだ。
乙「僕になら何されてもいいって思えるほどは
好きじゃないってこと？？」
いや、好きだ。
半袖が着れなくなる事は別として、
跡をつけられる行為自体も、その他の事も、
乙骨にどうしてもされたくない事なんてない気がする。
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ももちゃ - いやぁ、いい小説やぁ､､、 (2022年12月18日 19時) (
レス) @page6 id: 8be011992d (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 今作も最高に最高な作品でした〜！！！！！ありがとうございます、、、、 (2022年7月25日 15時) (レス) id: 2b6b2b0610 (このIDを非表示/違反報告)
春風いちご - ああもう最高、早く小石さんの宗教作りません？ (2022年7月4日 20時) (レス) id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
chimuko(プロフ) - ほんと毎回天才すぎませんか、私もう小石様の書く乙骨しか見れません大好きです……これからも更新頑張ってくださいいいい応援しております(；；) (2022年7月3日 15時) (レス) id: 0efb2643b6 (このIDを非表示/違反報告)
げろ(プロフ) - うわ最高すぎます。これからも更新頑張ってください！！ (2022年7月2日 14時) (レス) id: b9f8def78a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小石
| 作成日時：2022年6月26日 3時
