矛盾 ページ21
二人で、歩くのを止める。
『〜〜ッッ違う!!!
乙骨のことはすっごい嫌いで.....
......そう!あの......きらい!!!』
焦る私に対して、
乙骨は眉を下げて、うすく笑んで
私の頬に手を伸ばしてくる。
また抵抗出来なくて、
親指で目の下をツーっと優しくなぞられる。
乙「ねぇ、キスしていい?」
『........ッだめ』
きっと戻れなくなる。
乙「.............ハァ。
急にごめんね。行こう。」
ダメと言ったらそれ以上してこなくなったのは、
きっと、乙骨が私の彼氏ではなくなったからだろう。
そんなことを考えながら、
お客のほとんどいないコンビニに入った。
『す....ずしい〜〜』
入り口に入ってしばらく感動していると、
乙骨は高めのカップのアイスをいくつか持って
レジでお会計をしていた。
『え!ちょっと!!』
きょとんとする乙骨と、レジ袋の中を交互に見た。
乙「あぁ、お金? ほんとに気にしないで。
長期任務の報酬も入ってきちゃって... 」
......そういえば少し前、
使い道がわからないとか言ってたな。
それより、
『四つしかないよ?』
乙「え?.....あ、自分の買ってないや」
『まってて』
同じ種類のアイスの抹茶を選んで、
お会計を済ませてレジ袋に追加した。
『ごめん....ありがと』
乙「いや、僕も買い忘れてたから、ありがと。」
コンビニを出て、二人で歩き始める。
携帯がパッと明るくなって、通知を見た。
あぁ、明日任務か。
乙「....お友達?」
『ううん、任務。明日の』
乙「都内?」
『うん。東京駅の.....あぁ、あの廃ビルか』
あんなところ、いたっけ。呪霊。
乙「僕も明日、新宿駅と東京駅で一体ずつなんだ」
『じゃあ、東京駅がどこかで会うかもね』
乙「確かに。笑
終わって時間空いたら、何か食べに行く?」
『.......そうだね。早く終わったら』
____ 乙骨は、友達だ。
1241人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ももちゃ - いやぁ、いい小説やぁ、、、 (2022年12月18日 19時) (レス) @page6 id: 8be011992d (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 今作も最高に最高な作品でした〜!!!!!ありがとうございます、、、、 (2022年7月25日 15時) (レス) id: 2b6b2b0610 (このIDを非表示/違反報告)
春風いちご - ああもう最高、早く小石さんの宗教作りません? (2022年7月4日 20時) (レス) id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
chimuko(プロフ) - ほんと毎回天才すぎませんか、私もう小石様の書く乙骨しか見れません大好きです……これからも更新頑張ってくださいいいい応援しております(;;) (2022年7月3日 15時) (レス) id: 0efb2643b6 (このIDを非表示/違反報告)
げろ(プロフ) - うわ最高すぎます。これからも更新頑張ってください!! (2022年7月2日 14時) (レス) id: b9f8def78a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小石 | 作成日時:2022年6月26日 3時