決めたから ページ32
スーｯ
『みなさぁーーーーん！！！！逃げて下さい！！！』
ザワザワ
「なにあの人？」
「変な人ー」
「可愛くね？声かける？」
変。
かなり突き刺さる言葉。昔から嫌いだ。
「うわ！やべぇって！！！」
「ママ！！帰る！！！」「えー？いいの参拝？」
"見える"人たちは帰ってくれてる。よし。
他の人たちは、、、どうしよう。。
(((ガシャァァァァァァァン
呪霊の手が本殿の上部分にぶつかり、瓦が落ちてきた。
ナイス。これで皆逃げてくれる。
参拝中のお年寄りの手をとって、早歩きで鳥居まで
連れて行く。乙骨は泣いて歩けない子供たち何人か
と手を繋いで鳥居の外まで誘導してくれた。
『こっからか、、』
昔から上手く使えない呪力をどうにかして使わなきゃ
絶対に祓えない。
ナイフは、、、初日に乙骨に二本とも取られたのを
思い出して制服のスカートを握りしめる。
緑の透けた一つ目が私のほうをギョロリと見る。
こいつ、スピードはそんなに早くないのかな。
ｷﾞｪｪｪｪｧｪｪｪｪｪｪ！！！！！！
『うるっさ....』
可能性があるとしたら、後ろの尾みたいなやつから
コイツに駆け上って頭に呪力をうちこむ？？か？？
ｼﾞｬｷｯ
『ひゃ！！！』
ぶん回して来た鎌のようなものを避けると、
後ろの木にななめの大きな切り傷が入った。
え、これ特級呪霊じゃね？？？無理死ぬ。
『もうやだ...』
逃げたとか言っといて自分が逃げ回ってる。
『....イッタい！！』
何度か手に呪力を込めようとするけど、
ドクンと血管が膨張するみたいな痛みがおきるだけ。
乙骨........はまじで鳥居近くの木の横で見てるだけ。
さっきちょっとだけ友情感じたのに..ほんとなんなの。
お前は私が死んでもいいのかよ！！！
カマキリ野郎が逃げる私を見かねて、乙骨に視線を
うつす。まって、乙骨は今日刀を持ってないはず。
『乙！！！！！
ズガガガガガァアァン
骨。』
乙骨が軽く手を出すと、カマキリ野郎が地面に
打ち付けられながら二十メートルくらい吹っ飛んだ。
『ﾋ..........』 ﾄｯｷｭｳ..ｺﾜｲ.....
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痛い奴(プロフ) - 面白そう…… 更新楽しみです(*^^*) (2022年6月14日 3時) (
レス) id: 366cb98bc0 (このIDを非表示/違反報告)
心配ちゃん - ナナナなんだこの神作品。。。更新頑張ってください！ (2022年6月13日 22時) (レス) @page6 id: 08adf0175c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小石
| 作成日時：2022年6月13日 19時
