# _Fischer's Masai_ ページ2
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「 まさい〜 」
彼の名前を呼んでも
彼から声が聞こえない。
そんなのわかってるけど
やっぱり寂しい。
最近の彼は
ずーっとパソコンとにらめっこ。
かまって、と言っても
あとでね、と返されてしまう。
「 ……忙しいもんね 」
はぁ……と、私は小さくため息をつき
自分の携帯に目を向けた。
.
しばらく経っても同じ状態で
とうとう私の携帯も充電切れ。
「 まさい、まだ終わらない? 」
「……よし、終わった。おまたせ」
と、言って
後ろから彼が抱きついてきた。
「 あー……充電不足で切れるかと思った 」
彼も同じ気持ちだったんだ、と
嬉しくなった。
思わず笑みがこぼれる。
「 ねぇ、Aこっち向いて? 」
と、彼に言われたので
後ろを振り向くと
視界が彼だけになって
彼の唇が軽く触れた。
「 これからも仕事頑張れそうだわ 」
と一言付け加えた時に
頬が少し赤くなってたのは
彼には言えない。
( 私、充電不足なんですけど )
( 俺は満タンだから )
( なにそれ、私だって…… )
( 仕方ねぇな 笑 ほら、抱きつきなさい )
( もう……好き )
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作者名:# 石 川 ま っ ち ゃ 。 | 作成日時:2018年1月5日 22時