僕に包まれて 第三話 ページ3
パジャマだと。
喉元までせりあがった言葉をグッと飲み下す。
「あ、これなんかちょうどいいかも」
そう言って彼女が自身の体にあてたTシャツは、明らかにサイズが大きい。腹立つ顔をしたカエルのイラストがこっちを見て笑っている。
パジャマ。景光の服をパジャマにするということはつまり、景光の匂いに包まれて眠るということ。
変態じみた思考であることは自覚していたが、自分だって思春期男子。モヤモヤとしたこの感情を抑えることは簡単ではない。
「あー……
「
そうだ、自分だって成長期男子!身長も伸びてきたし、着れなくなった服の一つや二つあるはずだ!
確かこの前部屋を掃除した時、いらない服を何着も出した気がする。それでどこにしまったっけ、ええと……
「…………全部捨てた」
「あちゃー」
定期的に部屋の整理整頓をしていたんだった。
生まれて初めて、自分の性格を恨んだ。
その後、今年度第一回目の ワクワク☆夏休みの宿題片付けちゃおう会!は、僕だけほとんど進まずに終わった。
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えるみ(プロフ) - chiさん» コメントありがとうございます〜っ!!私も早く引っ付けたいです🥰少しずつ更新していきますのでぜひ読んでくださいね! (2022年7月16日 18時) (レス) id: 5298c64629 (このIDを非表示/違反報告)
chi(プロフ) - 想いあってるのに引っ付かないのもどかしくて切ない(T^T)更新楽しみにしてます♡♡ (2022年7月15日 22時) (レス) @page39 id: fa74c912f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えるみ | 作成日時:2022年6月11日 13時