怒ってないよ 第二話 ページ16
駐車場からしばらく歩き、紅葉した森を抜けるとようやく開けた場所に出た。風が草木を揺らす音と、川の流れる音が心地よく響く。
｢たまには自然もいいものね｣
荷物を地面に置きながらそう呟くと、いつの間にか眼鏡の少年…コナン君がこちらを見上げていた。
｢よかったねAさん｣
｢ん、何が？｣
言葉の意図がわからず聞き返すと、彼は冷やかすようにニヤリと笑う。
｢安室さんとゆっくりお出かけだなんて、滅多にできないんじゃない？さっきから嬉しそうだよ｣
｢はぁ？｣
思わず出た声に視線が集まる。ハ、ハハ…と乾いた笑いで誤魔化した。
こんのマセ餓鬼。そう言いたくなるのを我慢して、しゃがんで少年と視線を合わせた。
嬉しくないと言えば嘘になる。私は結構、食べ物を囲んでワイワイやるのが好きだ。
しかも今日は、そんな場に零がいる。嬉しくない筈がない。
｢……コナン君もよかったね｣
｢え、なんで？｣
しかし私も大人だ。子どもに冷やかされたくらいなんだ。いくらこの子が小学生らしからぬ頭脳をしているといえど、私は大人として淑女な対応をすべき……
｢……大好きな蘭姉ちゃんとお出かけできて。小学生なんだからアーンの一つでもしてもらったら？｣
｢安室さーん！Aさんが大好きな安室さんにアーンしてもらいたいって！！｣
｢あー！あー！私が悪かったから！！｣
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えるみ(プロフ) - chiさん» コメントありがとうございます〜っ！！私も早く引っ付けたいです🥰少しずつ更新していきますのでぜひ読んでくださいね！ (2022年7月16日 18時) (
レス) id: 5298c64629 (このIDを非表示/違反報告)
chi(プロフ) - 想いあってるのに引っ付かないのもどかしくて切ない(T^T)更新楽しみにしてます♡♡ (2022年7月15日 22時) (レス) @page39 id: fa74c912f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えるみ | 作成日時：2022年6月11日 13時
