7話 ページ7
｢こ、この女性は、お前の奥さんなのかイライ？｣
二人を交互に見ているカヴィンの声で我に返った。
｢いいえ、まだ今は｣
そう言ってAが軽く自己紹介を始めた。その間に息を落ち着かせる。
そうだ、なぜ
｢……なぜ、君がここにいるんだい？｣
若干涙声のままだが、なんとか振り絞った。
彼女は、貴方を追って来ただけ、としか答えない。
｢あなた招待状は持っていないの？｣
調香師のウィラが問いかけると、首を振った。
｢そんなのおかしいわ……そもそも招待状無しにここに入ることは出来ないはず……｣
招待状を持たずに荘園に来るだなんてイレギュラーすぎる。
ここでの生活が許されるものなのだろうか。
皆が頭を抱える中、エミリーが一歩前へ出た。
｢……でも、普段は開かないはずの扉が開いたってことは、荘園の主は受け入れているんじゃないかしら。
私は医師のエミリー。よろしくしましょう、A｣
エミリーとAが握手を交わすと、それにつれてよろしくよろしく、と声が上がった。
自分は、少し照れくさそうにするAをただ見つめていた。
｢そうしたら……あなたの部屋はどうしましょうか……部屋の鍵はみんな招待状に、あら？｣
言葉を止めてエミリーがAの足元にしゃがみこむ。
｢あなた、怪我してるじゃない！
痕になるといけないから、手当てするわ。私の部屋に来てちょうだい｣
気が付かなかった。
確かに彼女の脚には痣が出来ている。
彼女借りるわねクラークさん！と、手を引いてずんずんと去ってゆく二人を、目まぐるしい展開についてゆけずにしばらくポカンと見つめていた。
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えるみ(プロフ) - あねもさん» 閲覧ありがとうございます！花言葉についてはあえて触れなかったのですが、分かってくれる方がいて嬉しいです……！ (2019年9月22日 16時) (
レス) id: 58f336f1ac (このIDを非表示/違反報告)
あねも(プロフ) - とてもおもしろかったです！最後に出てきた紫色のアネモネは、あなたを信じて待つという意味ですか？私自身、紫色のアネモネがとても好きなので嬉しくて思わずコメントしてしまいました！完結、お疲れ様でした！ (2019年9月22日 4時) (レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
えるみ(プロフ) - *まめ丸*さん» 感動してもらえたなんて嬉しいです.......！またいつか新作作った時はよろしくお願いしますね！ありがとうございました！ (2019年8月15日 11時) (レス) id: 24de3ea6a1 (このIDを非表示/違反報告)
えるみ(プロフ) - カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)さん» 完結させられて良かったです！閲覧ありがとうございました！ (2019年8月15日 11時) (レス) id: 24de3ea6a1 (このIDを非表示/違反報告)
*まめ丸*(プロフ) - 完結おめでとうございます!!すごくよかったです!感動しました!!えるみさんと出会えてとても幸せでした!!そしてお疲れ様でした!!えるみさんの素敵な作品いつまでも待っています!!えるみさんや作品大好きです!!えるみさんの幸せを願って。また会える日まで!! (2019年8月14日 21時) (レス) id: 7b0adad536 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えるみ | 作成日時：2019年7月13日 17時
