11話 ページ11
｢まずゲームが始まってすぐに暗号機に飛びつくのは良くないわ｣
｢いや、一旦バチッとさせてハンターの位置を確認するのもいいんじゃないか？｣
｢Aはまだ位置がバレないように出来ないでしょ！そんなことしたら確実にチェイスに入るわ｣
日の沈んだ時間の食卓の上を、数人の口論が飛び交っていた。
｢イライ。君はあそこにいるべきなんじゃないの？｣
｢そのはずなんだけどね……圧に押されていたら、私の座る場所が無くなっしまって｣
テーブルの端の方に座る自分の隣で食事をとるノートンの意見に、共感して苦笑いをするしかなかった。
昼前に眠りについた彼女は夕方になっても起きて来ず、流石にディナーは皆と一緒にと思い起こしてきた。
そして食べながらゲームのことを教えようと思っていたのだが………
｢A！！初めてのゲームが来る前に、私達が色々と教えてあげるわ！！｣
ダイニングルームに入るやいなや、数人の女性陣に囲まれて今に至る。
自分が教えるからともっとハッキリ言えばよかったのだろうか……いやまあ、ここには必然的に強い女性が多い。言えなかったな。
貴方はちょっと気が弱いからね。と昔からAに言われていたっけ。
教えられている本人は、真剣に話を聞いていた。
｢Aは、何か特殊なことが出来るわけでも無いのよね……多分｣
｢はい……すみません、きっと足を引っ張ってしまう｣
目を伏せて肩を縮こませた彼女の背中を、空軍のマーサが叩いた。
｢そこを助け合うのがここのやり方よ。
少しずつ慣れていけばいいの。
頑張りましょう、Aちゃん｣
手で銃の形をつくりウインクをしたマーサに、パッと明るい笑顔を向けたA。
彼女と同じ空間にいるだなんて、未だに実感がわかないままだった。
｢奥さん見つめて手が止まっているよイライ｣
向こうには聞こえない声でノートンが言った。
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えるみ(プロフ) - あねもさん» 閲覧ありがとうございます！花言葉についてはあえて触れなかったのですが、分かってくれる方がいて嬉しいです……！ (2019年9月22日 16時) (
レス) id: 58f336f1ac (このIDを非表示/違反報告)
あねも(プロフ) - とてもおもしろかったです！最後に出てきた紫色のアネモネは、あなたを信じて待つという意味ですか？私自身、紫色のアネモネがとても好きなので嬉しくて思わずコメントしてしまいました！完結、お疲れ様でした！ (2019年9月22日 4時) (レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
えるみ(プロフ) - *まめ丸*さん» 感動してもらえたなんて嬉しいです.......！またいつか新作作った時はよろしくお願いしますね！ありがとうございました！ (2019年8月15日 11時) (レス) id: 24de3ea6a1 (このIDを非表示/違反報告)
えるみ(プロフ) - カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)さん» 完結させられて良かったです！閲覧ありがとうございました！ (2019年8月15日 11時) (レス) id: 24de3ea6a1 (このIDを非表示/違反報告)
*まめ丸*(プロフ) - 完結おめでとうございます!!すごくよかったです!感動しました!!えるみさんと出会えてとても幸せでした!!そしてお疲れ様でした!!えるみさんの素敵な作品いつまでも待っています!!えるみさんや作品大好きです!!えるみさんの幸せを願って。また会える日まで!! (2019年8月14日 21時) (レス) id: 7b0adad536 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えるみ | 作成日時：2019年7月13日 17時
