2話 ページ2
エウリュディケ荘園で日々行われる"ゲーム"
狩り、狩られる、狂気じみた遊びが繰り返される。
真の勝利とは何なのか誰も知らないまま。
それぞれの事情を持って集まったサバイバー達は、解放される日をただ待ち続けた。
イライ・クラークもその一人。
故郷で待つ婚約者との約束を叶えるために、この地獄で時を過ごしていた。
「やぁイライ!相変わらず朝が早いんだな!」
「おはようウィリアム。朝からせいが出るね」
寂しさを紛らわせようと庭にでたが、先客がいたようだ。
元気にボールを弄ぶウィリアムに声をかけられた。
ウッズさんが手入れをしているから、庭の草木は今日も生き生きとしている。
確かにここは地獄だが、ここに来てから仲間や友人もできた。
荘園の主やハンターからみたら滑稽なことに見えるのだろうか。
「わわっびっくりした!二人ともおはようなの」
水をやりに来たウッズさんは笑顔で手を振った。
"おはようイライ"
彼女の声を聞くことはもうないのだろうか。
そんなことを考えてしまう自分はきっと疲れているのだ。
肩の上で心配そうに見つめる相棒を人無でし、朝食をとりにダイニングルームへ向かった。
430人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えるみ(プロフ) - あねもさん» 閲覧ありがとうございます!花言葉についてはあえて触れなかったのですが、分かってくれる方がいて嬉しいです……! (2019年9月22日 16時) (レス) id: 58f336f1ac (このIDを非表示/違反報告)
あねも(プロフ) - とてもおもしろかったです!最後に出てきた紫色のアネモネは、あなたを信じて待つという意味ですか?私自身、紫色のアネモネがとても好きなので嬉しくて思わずコメントしてしまいました!完結、お疲れ様でした! (2019年9月22日 4時) (レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
えるみ(プロフ) - *まめ丸*さん» 感動してもらえたなんて嬉しいです.......!またいつか新作作った時はよろしくお願いしますね!ありがとうございました! (2019年8月15日 11時) (レス) id: 24de3ea6a1 (このIDを非表示/違反報告)
えるみ(プロフ) - カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)さん» 完結させられて良かったです!閲覧ありがとうございました! (2019年8月15日 11時) (レス) id: 24de3ea6a1 (このIDを非表示/違反報告)
*まめ丸*(プロフ) - 完結おめでとうございます!!すごくよかったです!感動しました!!えるみさんと出会えてとても幸せでした!!そしてお疲れ様でした!!えるみさんの素敵な作品いつまでも待っています!!えるみさんや作品大好きです!!えるみさんの幸せを願って。また会える日まで!! (2019年8月14日 21時) (レス) id: 7b0adad536 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えるみ | 作成日時:2019年7月13日 17時