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22話 ページ22

夜のゲームで出た負傷者の手当も終え、自室で医療器具の整頓をしていた。

時計の針は十時をまわっている。
この時間はもう眠りに入っている人、部屋に集まって酒を囲む人、様々だ。



「……エミリーさん、ちょっといいですか?」

ノックの音と共に、扉の向こうから声が聞こえた。
訪問者は、熱で寝込んでいるはずのA。


「A……!どうしたの?体調が悪化したの?」

「いいえ、随分楽になりました。
あの……セーリが来ちゃって……エミリーさんのとこならあるかなって」


イライは風邪が移ったらいけないからと彼女の部屋から追い出した。
一瞬やっぱり付き添わせていた方が良かったかと思ったが、訳を聞くに追い出しておいて正解だったようだ。



「風邪ひいて、ソレも被って……身体大変ね……」


「えへへ。そうですね」


どこか他人事のように聞こえた。

熱もあってしんどいはずなのに、彼女は清々しいような、安心したような笑みを浮かべている。


その表情に違和感を覚えながらも、渡すものを渡し、それからおでこに手を当てた。


「うん。もう微熱程度まで下がってるわ。
明日にはきっと大丈夫ね」

「ありがとうエミリーさん。
それじゃあ、おやすみなさい」

「ええ、おやすみなさい」



彼女の身にあったこと、分かってしまったかもしれない。



「A、何かあったら……いいえ、何も無くても、いつでも頼ってね」



そう声をかけると、彼女はフッと笑みを浮かべて出ていった。

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えるみ(プロフ) - あねもさん» 閲覧ありがとうございます!花言葉についてはあえて触れなかったのですが、分かってくれる方がいて嬉しいです……! (2019年9月22日 16時) (レス) id: 58f336f1ac (このIDを非表示/違反報告)
あねも(プロフ) - とてもおもしろかったです!最後に出てきた紫色のアネモネは、あなたを信じて待つという意味ですか?私自身、紫色のアネモネがとても好きなので嬉しくて思わずコメントしてしまいました!完結、お疲れ様でした! (2019年9月22日 4時) (レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
えるみ(プロフ) - *まめ丸*さん» 感動してもらえたなんて嬉しいです.......!またいつか新作作った時はよろしくお願いしますね!ありがとうございました! (2019年8月15日 11時) (レス) id: 24de3ea6a1 (このIDを非表示/違反報告)
えるみ(プロフ) - カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)さん» 完結させられて良かったです!閲覧ありがとうございました! (2019年8月15日 11時) (レス) id: 24de3ea6a1 (このIDを非表示/違反報告)
*まめ丸*(プロフ) - 完結おめでとうございます!!すごくよかったです!感動しました!!えるみさんと出会えてとても幸せでした!!そしてお疲れ様でした!!えるみさんの素敵な作品いつまでも待っています!!えるみさんや作品大好きです!!えるみさんの幸せを願って。また会える日まで!! (2019年8月14日 21時) (レス) id: 7b0adad536 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えるみ | 作成日時:2019年7月13日 17時

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