事前情報は大事2 ページ20
「なーーんでそこで頑張っちゃうんだよぉ〜…そこは『森田さんキツイです』って言うとこじゃんか〜」
「そういうのがいいならそうしましょうか?そっちのが馴れてるからうまくやれますよ」
「違う、そうじゃない」
「なんかアキバでメイドしてたの思い出しますね、働いてた店が追加料金払ったらメイド毎にいくつか指定された性格での接客っていうのやってたんですよ。」
「まって俺との関係そんないかがわしい感じ?????」
「失敬な、私が働いてた店はクリーンですよ。」
「少なくとも金銭が発生する行為を連想する時点でこの空間はクリーンじゃないよ。」
「じゃあ何ですか。レンタル彼女かイメクラかデリヘルなら満足ですか」
「なんで更にいかがわしくすんの!!???ほんっとうに俺らそういう感じだと思われるよ!!!???」
「私と森田さんの関係は至ってクリーンなので堂々としてれば問題ないですよ。」
「君が堂々どできなくしてるんだよ」
「まぁクリーンな関係っていうのもどこからがクリーンなのかとかありますよね、人によっては二人きりで食事に行くのはアウトって人もいるし。
こういう業界だと大して珍しくないですけどね、俳優さんと女優さんだって仕事の付き合いで食事に行くわけですし。」
「そうね。俺らは…うん、業界基準でいえばクリーンだよね。食事程度だから。」
「そうですね、あの夜の事は内緒ですもんね…」
「だーかーらーさー!!!」
「ふふっ」
「楽しそうだね!???別にいいけどね!!??元はと言えば俺の気持ち悪い発言のせいだし!!??いいんだけどさァ!!!」
「私森田さんの困ってる姿見るの好きなんですよね」
「なんで変なところでS発揮すんの!?可愛く笑ってンなーって思ったらぜんっぜん可愛くないこと考えてるじゃん!!!」
「好きな人のこと弄りたいんですよ」
「全体的に初耳だけど!?初めて会ってから10数年経ったけど初めて聞いたよ!?」
「嘘ですからね」
「嘘かよ!!」
「でも森田さんのこと弄るのが好きなのも森田さんの困ってる姿見るのが好きなのも、森田さんのこと好きなのは本当ですよ。」
「え!?えっ…え!!????」
「大好きですよ」
「…」
「…。マジな反応やめて貰えません?」
「うるっせーなぁ!!!!」
森田さんピュアっていうかアホっていうか」
「もうさっさとコーナーいこ!!ね!!!」
「でもそんなアホな所好きですよ」
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作者名:志賀 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=sab
作成日時:2023年3月27日 18時