《リスタート》 6 ページ9
少し歩くと、白いFDが見えてきた。
「乗ってください。家まで送ります。…いろいろ事情を聞いた後に」
『はぁ…、別に合意なんだからいいでしょう?貴方にとやかく言われる謂れはないんですが?』
車に乗らずに足を止めると、安室さんは俺の手を離した。
「貴方がそうしなければならない理由があるなら、僕が力になります。だから今後、ああいうことは辞めてください」
『…俺が未成年だから?』
「それもありますけど、貴方の今後を思ってのことです」
『補導、されてるんですかね、俺。俺みたいなの、放っておくわけにはいかないんでしょ?立場上』
「…なんの話ですか」
ぴくっと安室さんの眉が動いた。
『…貴方、警察でしょ?でもバイトして私立探偵を名乗ってるって事は…潜入捜査官?ひょっとして公安警察?』
まくし立てるようにそう言うと、安室さんは僅かに動揺しているようで反論してこない。
『当たり?…もしかして、俺がさっき相手にしてた男を張ってたとか?新一が関わってる事件であの男の名前を見つけて、俺もちょっと探ってたんだよね。俺が持ってる情報あげてもいいけど、どうする?』
優位に立ったと思った俺は笑みを浮かべて安室さんに近づいた。
『他に欲しい情報があるなら、俺が協力者になってあげる。またあの男と寝て、探ってあげるよ』
「っ…!」
パンッと頬に痛みが走った。
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澪々(プロフ) - 096さん» ありがとうございます!楽しみです! (2022年10月11日 7時) (レス) id: d400c2c0a7 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 澪々さん» コメントとリクエストありがとうございます!本編、番外編ともに読んでいただけて嬉しいです!リクエスト承りました!お時間いただきますが書かせていただきますのでお待ちください! (2022年10月10日 22時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
澪々(プロフ) - 初コメ失礼します。本編も番外編も、何回も読ませていただいてます!リクエスト失礼します。夢主くんが、零くんの恋人兼同僚だったら…みたいなお話読んでみたいです!できたらでいいです。階級同じで。無理言ってしまってすみません。よろしくお願いします! (2022年10月10日 11時) (レス) id: d400c2c0a7 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 瑞希さん» こちらこそ見つけていただきありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです!これからも頑張ります!! (2022年9月1日 16時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
瑞希(プロフ) - 096さんの安室さんは私が想像していた安室さんそのもので、この作品を見つけられて本当に良かったと思っています。これからも頑張ってください! (2022年8月31日 23時) (レス) id: 1e057cbbf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2022年3月13日 21時