待って！私たち、異世界に来ちゃってる？！

1話 異世界転移 ○ ページ3

零亜side

零亜「足首をくじきました〜！」

杏奈「いや痛い！骨折れるかと思った！」

咲希「いやそれはない。」


キッパリと断る咲希に苦笑しつつも、そんな当たり障りのない話をしながら考える。
うちらは、ただゲームをしようと思っていただけなのに。


(何で……何でこんな状況になるんよ！
どこや！ここ！

……って、うん？)


うちは思わず、微かな違和感に小さく声をあげる。


零亜「ん？」

杏奈「どうした？ 零ちゃん」

咲希「そうだね。どうしたの？」

零亜「いや、なんかな？ 遠くが見えるんよ。んー……、正確には、こっから1kmくらい進んだところに村みたいなのがあるんよね」


そう言うと、杏奈が興味津々といったように目を輝かせる。
こんな状況なのに暢気なものだ。
……うちもそうなんだけど。


杏奈「マジで？」

咲希「本当？！ じゃあ、そこに行ってここはどこか聞いてみようよ！」

零亜「咲希…！お前天才だわ。」


さあ、その謎の村を目的地にして！

いざ出発だ！



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