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『ふぅ、さて…まずは部屋の片付けからしようかな』
これと言って特徴のない殺風景な部屋。
Aはサブキャラだからそこまで設定が掘られてないんだろう。彼女らしさというものが感じられない。
『強いて言うなら押し付けられた書類の山が“らしさ”よね…』
無能・根暗・無愛想
言いたい事もろくに言えないそんな子。
テーブルを埋め尽くさんとする書類を精査して並び替える。てかさ、違う部署の仕事なのに手付けたところで出来るわけないじゃん。
『ん…これ今日までだ。
………あぁ、ここ計算ミスってる。』
長い前髪をかき上げて書類に目を滑らす。
ここも。あ、ここも。あ？これもミスってる。
正直絶句した。ガクッと項垂れて頭を抱える。
こんなミスばっかりの書類を提出してたの？
これは…無能だわ…
『……あぁもう！！さっきからワシャワシャ前髪鬱陶しい！！何この長さ！セットするわけでもなく伸ばしっぱなし！！ウザったらしい〜』
見目に興味のなかったAの記憶の中に行きつけの美容院はない。寧ろ陽キャ揃いの美容院には苦手意識を持っている。んあ〜〜っ！もういい、自分の足で探しに行く！！
書類を訂正して部屋を出る。
後からとやかく言われたくないし、これ提出してから外出しよう。
目的の部屋に到着してノックをする。名前を告げると明らかに嫌悪感を漂わせた返事が返ってきた。
tn「…何の用や？」
部屋の主であるトントンは興味なさげに問いかける。
『書類を提出しに参りました。確認を…』
tn「そこいらに置いといてくれ。
お前の仕事に割く時間あるなら他やっとった方有意義やわ。」
バッサリ、絶対零度の瞳がメガネの奥から鋭く刺さる。思わずゾッと背筋が凍りつく感覚がするのはAのトラウマからか、私自身の感情か定かではない。が、しかし、こちらも伊達に社会人をやっていない。これくらいの視線で怖気付いてちゃあっという間に上司に潰される。
『こちら本日が期限でした流行り病の調査書です。
一刻を争う事態ですので取り急ぎ目を通して頂きたいのですが。』
忙しなくペンを動かしていた彼の手が止まった。
不機嫌さを隠す事なく私を睨みつける。
tn「…その仕事をお前に頼んだ覚えはない。
まあええ。寄越せ。」
書類を手渡すと彼は一目もくれずそれに手をかけ真っ二つに裂く。
ひらひらと彼の周りに書類が花びらの如く舞い散った。
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もち(プロフ) - そらと。さん» そうだったんですね！！少しそうではないかと思ってたところもありまして！！本当にこの作品大好きです！応援しております。 (2021年2月22日 19時) (
レス) id: 21f698680c (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - もちさん» こんにちは！ハマって頂けて嬉しいです！！読み返してみて確かに言葉不足だなって思い修正しました。ありがとうございます！簡潔に言うとknさんの後ろに敵さんが居たので守るために発砲しました笑 (2021年2月22日 19時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - こんにちは！！この小説めっちゃハマりました！！読んでいて思ったのですが、なぜ夢主はknさんを撃ったんでしょうか、、？自分も考えてみたんですが理解力が足らないようで、、笑何か意味があるんでしたら教えて欲しいです！！！長文失礼しました。 (2021年2月22日 18時) (レス) id: 21f698680c (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 糜爛さん» 憧れ詰め込んでたらメンタル最強女子が出来上がってしまいました、、、wお気に召したならよかったです(・∀・)頑張ります！ (2021年1月9日 13時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
糜爛(プロフ) - 主人公凄い…なんでそんな勇気あるんだ。カッコいい。友達になって（）更新頑張って下さい！ (2021年1月8日 17時) (レス) id: 03410a460b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2020年8月13日 0時
