Episode.3 ページ6
「A」
私の名前を呼ぶ声。
すごい懐かしい声だった。
「……、アー、サー…さん。」
「はぁ、よかった。今度はちゃんと話せそうだな。」
世界会議が終わって、皆が撤収してる頃。
今日はなんか進展があったかって言われると何も無くてどうすんのかなって思ってた時、いきなり後ろから呼ばれて振り向いたらアーサーさん、イギリスさんだった。
「……あの、私、ルートのところに行かないといけないから、それじ「そんな事させないぞ。」っ…………。」
「もう逃げさせねぇ、ちゃんと俺と話して欲しい。」
いきなり腕を引っ張られたかと思えば壁ドン状態になってて、逃げることが出来ない状況になってしまった。
「……なんで俺を見たら逃げるんだ。」
「ッ……。」
「俺は、ちゃんとお前と向き合いたいんだよ。あの時、約束したよな、また会うって。でも、その、約束、守れなくてごめん。お前にちゃんとこうやって、何も無い時に会いたかった。ちゃんと謝罪したかった。」
「今更、じゃないです、か。私だって、私だって頑張ったけど、イギリスさんに会いたかったけど、会えないで終わって、戦争が始まって、やっと落ち着いて、今がある。だから、イギリスさんだけが悪いんじゃないんだから、謝罪だなんて、その、言わないで欲しい。」
イギリスさんは何も悪くない、誰のせいでもない。
「……A、今度一緒にお茶でもしないか?」
「んぇっ?」
「Aが良かったらで良いんだ、べ、別にお前が嫌だったらしなくてもいい、けど。」
イギリスさんとお茶、、してみたい、かも。
「……私でいいのなら、しましょ。」
「ほ、ほんとか!」
「ルートに、なんて言おうかな。。」
「あー、あいつ、シスコンだもんなぁ。あれだよ、適当にでかけるって言えばいい。」
「わかっ、た。ありがとうイギリスさん、誘ってくれて。そしたら行く日、分からないからアドレス交換してメールしてください。」
「!!わ、わかった!」
これでちょっとは、イギリスさんと距離が戻ってきてる、かな?
19人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
悪友寄りの世界領 - 芋兄弟の妹…めっちゃいいです!面白かったです。更新頑張ってください! (2022年3月4日 18時) (レス) @page7 id: 8032fbc3aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いせえび | 作者ホームページ:http://iseebi_111
作成日時:2022年2月27日 23時