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Prologue.2 ページ3

私には特別な人が二人居るんだ。

ドイツことルート兄とプロイセンことギル兄。
この二人がいてくれたおかげで今の私が居ると思うんだ。

幼少期の頃はルート兄とずっと一緒に居て、ギル兄から色々と教えてもらったんだ。
私は小さい頃の記憶があまりないけど、多分活発でいつも怪我していたと思う。ギル兄にいつも怒られていた記憶が少しある、かな。
でも途中から徐々に大人になるにつれてルート兄と居る事が減っていった。
なんだか、ルート兄の隣にいるべきなのはギル兄なんじゃないかって思うようになっちゃったんだ。何もできない私よりもって。
だから避けるようになって、あまり話さなくなっちゃったけど。


ww1の時、戦争なんて早く終わってほしくて仕方なかった。
争いごとしたってなにもならないじゃないか、そんな事ばかり思っていた。
そんなときにルート兄が『友達』を連れてきた。初めての友達でどう接すればいいのかわからなかったけど怖い人じゃなくてよかったが、その変わりにヘタレで何もできないやつで少し苦手だ。でも私よりルート兄と一緒に居たほうがよさそうだったから私はなるべく二人の邪魔をしなかった。


ww2、もうなにもかもめちゃくちゃで、あの何もなかったあの時間は戻ってこないのかずっとロゼリアに聞いていた。でも戦わなきゃ領土を奪われて国民は死んでしまうって思った。

何より、二人を失いたくなかった。

だから戦った。もう2人にこれ以上背負わせたくなかったから。
弱くて何も戦力にならない私かもしれないけど、私は久々にルート兄と話したことが「必ず守るから」だった。


無常降伏がでた。

よかった、これでもう戦争しなくて済むんだ。
これでやっと平和に暮らせるんだ。


私はここで目を閉じた。









何時ぐらいだろうか、なんだかとても暖かい人の手の温もりが伝わったんだ。顔を包まれてるように。

「暖かい」

ってぼやいたら、私の名前を勢いよく叫んで抱きしめてきたんだ。起きたばっかりで何が何だか分からなかったけど、ルート兄と日本さんとイタリアさんが居て、不思議とすごい安心して、もう争いはしなくていいんだって思ったら、泣いちゃったんだ。




私はそこから一歩踏み出して、ルート兄と一緒にベルリンの壁が崩壊するまで、ギル兄に会えるまでずっと待ったの。
そして、崩壊して、また3人で暮らせるようになった。
幸せだよ、幸せなんだ。







私は今日も、二度と、こんな世界が来ないように祈り続ける_________

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悪友寄りの世界領 - 芋兄弟の妹…めっちゃいいです!面白かったです。更新頑張ってください! (2022年3月4日 18時) (レス) @page7 id: 8032fbc3aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いせえび | 作者ホームページ:http://iseebi_111  
作成日時:2022年2月27日 23時

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