１００話 ページ10
表情一つ崩さず話すシノアに、深夜は優しく話しかけた。
深夜｢めぐみは姉妹だと思ってるよ。少なくとも、真昼が居なくなった時からずっと。｣
シノア｢...確かに、姉が居なくなった後、柊家の中で自由に生きていけたのはめぐみ姉さんのおかげだと聞いています。でもそれは、姉を失くした同情では無いのですか？｣
優｢え？あ、そか、めぐみって養子なんだっけ。｣
ポンポン進む会話に周りが入れない中、優だけはすぐに思ったことを口に出していた。そんな優を見て君月は、お前黙れよ...！と思っているのは言うまでも無い。だが当の本人達は、優の言葉など気にもしていないようだ。
深夜｢めぐみは同情なんてしないよ。
大切に思った人は大事にする反面、そこに含んでない人は容赦なく切り捨てる。それが例え誰の家族でも。めぐみはそうやって柊に育てられてきた。
...実際僕の本当の家族を殺したのも、めぐみらしいしね。｣
シノア｢えっ...。｣
突然の深夜の告白に、シノアは驚きを隠せない。
深夜｢だから、例え親友である真昼の妹であっても、大切に思っていなきゃわざわざ守れる範囲に置いたりなんてしないよ。
...めぐみは寂しがり屋なくせに照れ屋なんだ。影で支えることが一番だと思ってるみたいだからさ、もっとめぐみと話してやってくれる？｣
深夜の言葉にシノアは少し下を向くと、すぐに優達の方に向け直した。
シノア｢すみません、私情を挟みました。優さんのネックレスも今は問題無さそうですし、合流地点へ急ぎましょう。｣
心なしかシノアの口角が上がっているように見える。深夜は、シノアの中で何か吹っ切れたのだと、その顔を見て安心した。
シノア隊も鳴海隊も、疲れや傷も無くグレン達と合流できそうで、深夜はほっと胸を下ろす。
シノアは歩きながら、次の任務への不安を前向きな気持ちで吹き飛ばしていた。
シノア｢(めぐみ姉さん、この任務が終わったら覚悟していてください。
みっちゃんを攻略したみたいに...めぐみ姉さんのよわーい場所全部探しちゃいますから♪)｣
-ｻｱｯ
真昼｢妬いちゃうわ、めぐみ...。
皆から好かれてるのに、シノアからの愛も貰ってるの？
でも、めぐみはそれじゃ満たされないのね。
可哀想に...。
あの子はもう、人間じゃない。人間じゃないから、愛じゃ満たされない。私と、同じ...。
ふふっ。めぐみ、私と同じね。｣
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ﾄﾞｼｬｱｯ
凄まじい音と共に、吸血鬼が塵となる。
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美桜(プロフ) - 深夜夢で1番好きです(^^)更新しず〜っと待ってます(TT)♡ (2022年8月11日 23時) (
レス) @page23 id: 73811d8464 (このIDを非表示/違反報告)
つっきー(プロフ) - 見てきた終わりのセラフの夢小説で一番好きな作品です。また主様が書き始めることを楽しみに待っています。 (2022年7月18日 1時) (レス) id: 00ad156d2e (このIDを非表示/違反報告)
かなり - 私、この小説が大好きで何回も読み返しています！！私は、この小説を愛していきます！これからも体に気をつけて頑張って下さい！応援しています！！ (2020年5月14日 20時) (レス) id: 698341d95b (このIDを非表示/違反報告)
Kamiya Kaji725 - この作品大好きです！私のハートズドンされちゃいましたよー笑笑。深夜大好きなんです！！深夜と夢主ちゃんの絡みが……かわいい！更新頑張ってください！応援してます！！ (2018年2月15日 18時) (レス) id: e7cf133723 (このIDを非表示/違反報告)
伊坂紅(プロフ) - 過眠さん» ありがとうございます(^^)なかなか更新できずすみません！！私はそのままくろべにって読んでます…そのままですみません( .. ) (2018年1月17日 17時) (レス) id: bdcb2a452e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊坂紅 | 作成日時：2017年10月14日 20時
