１０１話 ページ11
刀についた血を払うと、めぐみは黒い翼をﾊﾞｻｯと音をたてて広げた。
貴｢２匹、終わり...。グレン達と合流だっけ、どこにいるんだろう？｣
ﾊﾞｻﾊﾞｻと音をたてゆっくりと上昇するめぐみは、自身で羽をコントロールしながらあることに気が付く。
貴｢黒紅...どこ？｣
名前を呼べばすぐに来るはずの存在が、来ない。黒紅の力をほとんど感じないめぐみは、無理矢理意識を闇へと沈めた。
貴｢夜桜...。｣
めぐみの視線の先には、ﾊﾞﾁﾊﾞﾁと体に雷を纏わせてしゃがみ込む夜桜が居た。
貴｢それ、白虎丸にやられたの？私の欲望を利用して深夜を攻撃しようとしたのね、自業自得。｣
めぐみに話しかけられた夜桜は、苦しそうに顔を上げ口を開く。
夜桜｢うる...せぇ...。深夜が死ねば...お前は...自由になんだろ...だか、ら...｣
貴｢あはは、翼じゃ殺せないって分かってるのによく言うよ。
...ありがとう。夜桜も黒紅も、結局私の為に動いてくれてるの、分かってるよ。
ごめんね、私がこんなに弱いから。｣
めぐみが言いながら夜桜に触れると、夜桜に絡まっていた雷がすぐさま消える。
夜桜は気まずそうに下を向いた。
夜桜｢お前は...何を成し遂げたい？そこに深夜や時雨達は負担になるんじゃないのか？グレンのやることを、お前は後押ししてるのか...？｣
口を開き顔を上げた夜桜の真剣な眼差しに、めぐみも真っ直ぐな瞳で返した。
貴｢私...そんなできた人間じゃないの。
グレンみたいな優しさなんて無い。だから二重人格にだってならない。
欲望まみれの私が思うことは...
深夜にも、美十にも、時雨にも、五士にも、小百合にも、夜桜にも、黒紅にも...真昼にも、隣にいて欲しいって思うだけなの。
それがどんなにわがままな事か知ってる。
だからただ足掻くだけよ。｣
めぐみの口が閉ざされた時、真っ暗な世界の奥から、黒紅が姿を現した。
めぐみは黒紅の姿を確認すると、すぐに目をつぶる。
貴｢夜桜、ありがとう。二人ともごめんね。立ち止まってる暇はないから、まだまだついてきてくれる？｣
消えゆく意識の中、めぐみの脳内に二つの声が響いた。
｢｢これからも、一緒にいる。｣｣
めぐみは目を開けると、微笑んでいた顔をすぐに切り替えて目を細める。
貴｢...何処。｣
ぐるっと周りを見渡すと、めぐみは名古屋市役所の方を見て止まった。
黒紅｢めぐみ...この感じ。｣
貴｢真昼かな、見てるね。わざとじゃん？｣
夜桜｢じゃ、深夜達もそこだろ。行くか。｣
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美桜(プロフ) - 深夜夢で1番好きです(^^)更新しず〜っと待ってます(TT)♡ (2022年8月11日 23時) (
レス) @page23 id: 73811d8464 (このIDを非表示/違反報告)
つっきー(プロフ) - 見てきた終わりのセラフの夢小説で一番好きな作品です。また主様が書き始めることを楽しみに待っています。 (2022年7月18日 1時) (レス) id: 00ad156d2e (このIDを非表示/違反報告)
かなり - 私、この小説が大好きで何回も読み返しています！！私は、この小説を愛していきます！これからも体に気をつけて頑張って下さい！応援しています！！ (2020年5月14日 20時) (レス) id: 698341d95b (このIDを非表示/違反報告)
Kamiya Kaji725 - この作品大好きです！私のハートズドンされちゃいましたよー笑笑。深夜大好きなんです！！深夜と夢主ちゃんの絡みが……かわいい！更新頑張ってください！応援してます！！ (2018年2月15日 18時) (レス) id: e7cf133723 (このIDを非表示/違反報告)
伊坂紅(プロフ) - 過眠さん» ありがとうございます(^^)なかなか更新できずすみません！！私はそのままくろべにって読んでます…そのままですみません( .. ) (2018年1月17日 17時) (レス) id: bdcb2a452e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊坂紅 | 作成日時：2017年10月14日 20時
