５８話 ページ9
暮人「はは、だから彼はいつまで経っても俺に追いつけない。
ああでも、今のお前の選択肢は正解だよ。あっさり俺の手を取りに来たら、俺はお前を殺していた。だがここで俺に取り入らないのは...お前は何処にも所属してないからだろう。なら、もう帰っていいぞ。」
ﾄﾞｻｯ
暮人のその言葉で、二人が解放される。
優「与一！君月！」
深夜「あはは、僕も同じ気分だよ。いやー、凄く嫌な所でしょう、ここ。」
暮人「黙れよ深夜、これも仕事だ。できないなら消えろ。
で、A、お前がわざわざここに出向いたのは何故だ？随分可愛がっているそこの百夜優一郎君を守る為に来たのか？
そんな訳ないだろ。
答えないのなら、折角解放した二人は殺させてもらう。」
暮人の言葉に、優は二人を背中に隠し、ギュッと刀を握る。その姿は殺気で溢れていた。
貴「ん〜暮人、それ失敗。私に脅しは効かないし、何より人質がまるで意味無いね。私にとっちゃあの二人、何の意味も無いもの。」
優「なっ...！」
貴「...優、そんな怒らないで？本当の事だし。ああでも、大丈夫だから。
ねえ暮人、私がここに来た理由、本当に分かんない？」
雰囲気がｶﾞﾗﾘと変わったAがﾆﾔｯと笑うと、何か嫌な気がしたのだろう、葵がｻｯと暮人の前に庇うように出る。
貴「葵、何もしないから大丈夫だよ。
...暮人、あんたさっき私と深夜のこと養子って言ったけどさ。そんな養子に勝てず、脅かされてるのは誰？
本家の柊家様が聞いて呆れるよ。
...私、もう貴方に容赦しないよ？好き勝手王様気取りしてるみたいだけど...。」
暮人「...かつての許嫁が、随分敵対してくれるな。お前まさか、今更自分が放置していた当主争いに入るつもりか？」
貴「許嫁...ねえ。懐かしいね？貴方が私より強ければ、私は今、貴方に服従していたかもしれないね。でもそうはならなかった。それに、放置していたわけじゃない。貴方が裏で手を回していた時、私が何もしてないと思う？...おいで。」
ｶﾞﾁｬｯと扉が開くと、そこにはアレンをはじめ、名古屋任務を同行した者達が連なっていた。
貴「本家とか新宿とか渋谷とかの兵士...貰っちゃった♡日本帝鬼軍全体で見ると、二割は暮人の兵のようね？でも四割は私の兵だと思いなさい。」
ｸﾞ...
何も言わないが、拳を握りしめAを睨む暮人。
貴「今はお互い邪魔をしないようにしよう、暮人。結果父さんの兵が少ないのはお前も嬉しいでしょう？」
暮人「お前...どこまで。」
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伊坂紅(プロフ) - みぃちゃん，ｍさん» 度々すみません。お手数ですが、目次のページの一番上と一番下、両方に名前を入れていただくと変換して見れそうです。 (2017年10月12日 18時) (
レス) id: bdcb2a452e (このIDを非表示/違反報告)
伊坂紅(プロフ) - みぃちゃん，ｍさん» ありがとうございます！すみません、直し方を探してみます(T_T)ご指摘ありがとうございます！ (2017年10月12日 18時) (レス) id: bdcb2a452e (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん,ｍ - いつも楽しく読んでます！名前変換しても『めぐみ』になっちゃうんですけど、直せますかね？すみませんっ！ (2017年10月12日 18時) (レス) id: 04aa308079 (このIDを非表示/違反報告)
伊坂紅(プロフ) - 終わりの魔女さん» 夜空の涙、見させていただいてます！そんな方々に応援していただけてとっても嬉しいです！世界崩壊前の話もどこかで混ぜようと思うので、是非これからも宜しくお願いします！！ (2017年8月27日 0時) (レス) id: 9ae2ad2059 (このIDを非表示/違反報告)
伊坂紅(プロフ) - 日和さん» ありがとうございます！！どこかで出会いの話も入れたいなと思っています！日和さんの作品読ませていただいていたので、コメント本当に嬉しいです！！ (2017年8月26日 23時) (レス) id: 9ae2ad2059 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊坂紅 | 作成日時：2017年8月13日 8時
