８０話 ページ31
幻優｢ぎゃあああああ！！！助けてぇえええ！！許してええええええええええええ！！！ママぁあああああああああああああ！！！｣
突然泣き叫び出す幻の自分の姿に、優は羞恥を隠しきれない。
優｢ちょ、やめてほしいんだけど。｣
グレン｢はは。いつものお前じゃねぇか。｣
優｢はあああああああ！！？｣
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
突然聞こえた数人の足音にそちらを向くと、シノア隊が走って部屋に入ってくるのが見える。そして優に、幻術に惑わされていた。
一人を、除いて。
三葉｢ゆ、優！大丈夫か？！ちょ...！｣
与一｢優君！？わっ...！｣
シノア｢.....しーちゃん、幻術を切ってください。｣
シノアがそう言えば、ﾎﾞｯと鎌が幻術を切った。煙となり消えていくその姿に、与一を筆頭に安心する顔が見えた。そして煙の向こうへ見えてきたその姿...グレンとシノアの間が、ﾋﾟﾘﾋﾟﾘと冷たい空気に包まれる。
シノア｢...一体これは何のおふざけでしょうか、グレン中佐。｣
グレン｢お前へのお仕置きだよ、シノア。これはお前の部隊だ。お前のミスでチームの人間が簡単に死ぬことを教えてやってる。｣
シノア｢へぇ、私への...。しかしこんなことされなくても｣
グレン｢いや、お前は分かってないね。
お前は今まで大切な人間を作ったことがない。
だから誰かを失う恐怖を知らない。
だがここから先は違う。一つのミスであっさり人間が死ぬ。お前のおふざけで家族が死ぬんだ。｣
グレンの言葉に、シノアの頬に一滴の汗が流れた。その時点でもう、シノアにグレンの言葉を拒否する事実は無いことが分かる。シノアの生い立ちを詳しく知っているAは同じように知っているグレンを少し睨み、それを知らない周りはシノアとグレンをそれぞれ見つめている。
シノア｢そんなことは...｣
グレン｢わかってねえって言ってんだろガキが。ならもうチームワークの訓練はしたか？危機意識は持ってるか？今ここに圧倒的な脅威が現れたらどうする？切り抜けられるか？｣
シノア｢それは...｣
次々と痛いところをついてくるグレンに、シノアは何も答えられない。言い訳をする暇さへ、与えない。
グレン｢よし、試験だ。こっちは俺、十条美十、柊深夜の三人だけで相手してやる。三対五、シノアがちゃんとチームワークの訓練してれば、俺達に勝てるはずだ。だが負けるようなら連帯責任で全員に罰を与える。
十秒後に戦闘開始だ。十...｣
数えだしたグレンに、シノアは焦りを隠せない。
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伊坂紅(プロフ) - みぃちゃん，ｍさん» 度々すみません。お手数ですが、目次のページの一番上と一番下、両方に名前を入れていただくと変換して見れそうです。 (2017年10月12日 18時) (
レス) id: bdcb2a452e (このIDを非表示/違反報告)
伊坂紅(プロフ) - みぃちゃん，ｍさん» ありがとうございます！すみません、直し方を探してみます(T_T)ご指摘ありがとうございます！ (2017年10月12日 18時) (レス) id: bdcb2a452e (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん,ｍ - いつも楽しく読んでます！名前変換しても『めぐみ』になっちゃうんですけど、直せますかね？すみませんっ！ (2017年10月12日 18時) (レス) id: 04aa308079 (このIDを非表示/違反報告)
伊坂紅(プロフ) - 終わりの魔女さん» 夜空の涙、見させていただいてます！そんな方々に応援していただけてとっても嬉しいです！世界崩壊前の話もどこかで混ぜようと思うので、是非これからも宜しくお願いします！！ (2017年8月27日 0時) (レス) id: 9ae2ad2059 (このIDを非表示/違反報告)
伊坂紅(プロフ) - 日和さん» ありがとうございます！！どこかで出会いの話も入れたいなと思っています！日和さんの作品読ませていただいていたので、コメント本当に嬉しいです！！ (2017年8月26日 23時) (レス) id: 9ae2ad2059 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊坂紅 | 作成日時：2017年8月13日 8時
