78話 ページ29
時雨「グレン様。連れてきました。」
グレン「ん、来たか。で...調子はどうだ?」
優「んぁ?調子?俺説教されんじゃないの?」
貴「あの様子じゃ優のせいで遅れたんじゃないんでしょ?なんで優が謝るの?」
優「えーと、」
Aとグレンにはどう足掻いても嘘は見抜かれる事は分かっているので、頭をガシガシと掻き困った顔をした優。反対に、グレンやAは優しい顔をしている。
グレン「だが仲間をかばうその姿勢はいい。どうだ、仲間と家族になってきたか?」
優「あ〜、それ口に出して言わなきゃいけないの?恥ずかしいんだけど。」
顔を赤くする優に、グレンはフッと笑いながら言った。
グレン「ならいい。復讐しか考えてなかった時よりはだいぶいい顔になってきた。」
そんな、優を茶化すようなグレンに、深夜が後ろから拗ねたように問いかけた。
深夜「なんだよ偉そうに。じゃあグレンは僕らのこと家族と思ってくれてんの?
ねぇどーなの?ねぇどーなの?」
グレン「うるさい。」
後ろを向き深夜を睨むように一言言ったグレンに、深夜がビビるはずも無く。
深夜「言葉にしてくれないとわかんないこともあるよー?ね、五士。」
典人「ああそうですね、深夜様。ほらグレン言えよ、俺達はお前のなんだっけ?二択で親友?家族?はい、どれかな〜?」
グレン「小百合、五士を黙らせろ。」
小百合「はい!!」
典人「あ、小百合ちゃん?!
ヘッドロックでお願い!胸が頭にあたる感じのヘッドロッ...」
小百合「えい」
ゴッ
深夜にのりふざけだした典人のことをグレンが許すはずもなく、小百合によりあっけなく飛ばされ静かになる。
美十「もう、貴方達部下の前でふざけるのはやめなさいよ。」
ふざける深夜と典人に、グレンの命令で鎮める小百合と時雨、それを呆れている美十...面倒くさそうにしながらも、それが嫌いではなさそうにしているグレン。Aもまた、目を瞑りながら口は緩んでいる。そんなグレン達の様子を見て、優は逆になげ返した。
優「こいつらお前の仲間なのか?」
グレン「うん?ああ、そうだな。俺のチームだ。」
優「家族?」
グレン「あ?
あ〜...それは、口に出したくない。」
優の真っ直ぐな瞳に聞かれたグレンは、優と同じ答えを口にする。その心は、二人が一番よく知っていた。深夜はグレンを見て嬉しそうに背中をつつく。
深夜「照れるなよ〜。」
美十「私達は、グレンと、十五歳の頃からチームを組んでます。」
優「十五歳...」
108人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
伊坂紅(プロフ) - みぃちゃん,mさん» 度々すみません。お手数ですが、目次のページの一番上と一番下、両方に名前を入れていただくと変換して見れそうです。 (2017年10月12日 18時) (レス) id: bdcb2a452e (このIDを非表示/違反報告)
伊坂紅(プロフ) - みぃちゃん,mさん» ありがとうございます!すみません、直し方を探してみます(T_T)ご指摘ありがとうございます! (2017年10月12日 18時) (レス) id: bdcb2a452e (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん,m - いつも楽しく読んでます!名前変換しても『めぐみ』になっちゃうんですけど、直せますかね?すみませんっ! (2017年10月12日 18時) (レス) id: 04aa308079 (このIDを非表示/違反報告)
伊坂紅(プロフ) - 終わりの魔女さん» 夜空の涙、見させていただいてます!そんな方々に応援していただけてとっても嬉しいです!世界崩壊前の話もどこかで混ぜようと思うので、是非これからも宜しくお願いします!! (2017年8月27日 0時) (レス) id: 9ae2ad2059 (このIDを非表示/違反報告)
伊坂紅(プロフ) - 日和さん» ありがとうございます!!どこかで出会いの話も入れたいなと思っています!日和さんの作品読ませていただいていたので、コメント本当に嬉しいです!! (2017年8月26日 23時) (レス) id: 9ae2ad2059 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:伊坂紅 | 作成日時:2017年8月13日 8時