50話 ページ1
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日本帝鬼軍新宿官舎──地下研究室
貴「なんだグレン、やっぱりこんな所にいたの。深夜も心配してたよ?」
グレン「...Aか。」
真昼「ねぇA。さっきまでここにシノアが居たのよ。でもね?グレンのこと悪者扱いするの。酷いと思わない?それにシノア、優ちゃんのこと好きなのかな?ふふ、愛は人をダメにするのに、ね。」
貴「...真昼、違うでしょ?愛は人を強くする。
...まあ、そのせいで真昼も私もグレンも、禁忌に触れた事は事実だけど。」
真昼「あれ?今日はいつもみたいに無視したりしないの?...ああ、深夜といたから機嫌いいのね?」
貴「ここにシノアが来たの?それは余程優も好かれてるのね。...で、何をそんなに落ち込んでるの?グレン。」
真昼「あはは、ほらまた無視する。でもね〜A、残念。グレンは落ち込んでるっていうより...」
貴「うるさい黙れ。真昼、お前グレンに何をした?」
真昼「だってグレン、仲間を裏切るのって苦手でしょ?だから私がちょっと代わってあげただけよ。」
ズズズズ...
誰もいない研究室に、張り詰めた空気が巡る。にこやかに笑う真昼と、睨みつけるA。
グレン「やめろ。それよりA、暮人にバレたぞ。」
グレンが間に入った瞬間、真昼はサアッと姿を消した。
貴「...。あぁ、そうそう。その件で来たの。私さぁ、仮にも中将でしょ?柊家の、しかも当主候補とまできてる。」
グレン「ああ、そうだな。なんせバケモノみたいな強さだしな。唯一お前が暮人に逆らえるやつだ。」
貴「私そんなバケモノ?...まぁ...で、中将ならば中将の仕事をしろ、ってね〜。」
その言葉に、グレンの目が鋭くなる。
グレン「お前は柊家につくのか?」
貴「あはは、そんな顔しないでよ。まあ一応大将って立場の父さんに直接言われたからね、姿勢だけでも見せないと。ってまあそんなのはどうでも良くて。肝心なのはその仕事...拷問なんだよね、この前の優の暴走のやつ。」
グレン「.....なるほど。何も言われないってことは暮人は俺を睨んでるわけか。で、お前がグルかどうか。」
貴「うん。深夜も私も一応拷問官の立場だけど、恐らく暮人は深夜のことも私のことも試しにくる。もう一つヤバイのは、優との関係性。優は馬鹿素直だから演技できないからね...。」
グレン「ああ、確かにな。で、どうすんだ?」
貴「ん〜。ちょっと脅そうかなって。ほら...当主争い、参加するの。」
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伊坂紅(プロフ) - みぃちゃん,mさん» 度々すみません。お手数ですが、目次のページの一番上と一番下、両方に名前を入れていただくと変換して見れそうです。 (2017年10月12日 18時) (レス) id: bdcb2a452e (このIDを非表示/違反報告)
伊坂紅(プロフ) - みぃちゃん,mさん» ありがとうございます!すみません、直し方を探してみます(T_T)ご指摘ありがとうございます! (2017年10月12日 18時) (レス) id: bdcb2a452e (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん,m - いつも楽しく読んでます!名前変換しても『めぐみ』になっちゃうんですけど、直せますかね?すみませんっ! (2017年10月12日 18時) (レス) id: 04aa308079 (このIDを非表示/違反報告)
伊坂紅(プロフ) - 終わりの魔女さん» 夜空の涙、見させていただいてます!そんな方々に応援していただけてとっても嬉しいです!世界崩壊前の話もどこかで混ぜようと思うので、是非これからも宜しくお願いします!! (2017年8月27日 0時) (レス) id: 9ae2ad2059 (このIDを非表示/違反報告)
伊坂紅(プロフ) - 日和さん» ありがとうございます!!どこかで出会いの話も入れたいなと思っています!日和さんの作品読ませていただいていたので、コメント本当に嬉しいです!! (2017年8月26日 23時) (レス) id: 9ae2ad2059 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊坂紅 | 作成日時:2017年8月13日 8時