私、ATMなんで。28 (ページ48)

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XU「Aのツインテール姿なんて、子供の頃に見て以来だな。なんか幼いな～。」

"くいっくいっ"

『ん～っ、引っ張らないで～』

XU「ごめんごめん、痛かった？」

『ううん。ツインテール気に入ったの？』

XU「気に入ったっていうか、なんか懐かしいな～って。俺昔、母さんがお前の髪結んでるの見て、見様見真似でやってあげたことあるんだよ。ぐっちゃぐちゃだったけどな。でもA、お兄ちゃんが結んでくれたから外さない～ってそのまま遊びに出ちゃって。」

『もちろん覚えてるよ！その時のヘアゴムも、まだ大事に取ってあるもん！宝物～！』

XU「えっ！？……」

『……なにそれ。何そのドン引いてる顔。』

XU「いやさすがに引くだろ…」

『ふん！私の愛の重さをまだ理解していないのね！昔からこんなにもお兄ちゃんの事だけを想っているのに……あ、そうだお兄ちゃん！トリックオアトリート！』

XU「は？」

『トリックオアトリート！お菓子をくれなきゃえっちなイタズラしちゃうぞ～！』

XU「えっちなってなんだよ！ったく……ほい。飴でいい？」

『んな…っ！？』

XU「お前の魂胆なんて見え見え。お前からのイタズラなんて何されるか！用意しないわけないだろ。」

『そんな～っ！』

XU「トリックオアトリート。」

『へっ？』

XU「トリックオアトリート。俺にはお菓子ないの？」

『あっ、…お菓子用意してない…』

XU「だろうな。お前はもらう事しか考えてないと思った。」

『違うよ！わざと用意しなかったんだよ！』

XU「え、なんで？」

『だって私っ、……お兄ちゃんにイタズラされたいもん！！』

XU「はぁ～？」

『して！！私の体にイタズラしてよ！さぁ早く！えっちなイタズラしてっ！！』

XU「ちょ、お前何言っちゃってんの！？黙れ黙れ！」

『さぁっ、…さぁ！！』

XU「にじり寄って来るなっ！！～～っ」

　

CY.BK「「トリックオアトリート！」」

　

XU「『はっ？』」