私、ATMなんで。28 (ページ30)

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『お兄ちゃ～ん』

XU「んー？」

『じゃ～ん！ピアスもらった！』

XU「ピアス…？誰に？」

『ペンの人！事務所に送られて来た中にあった！』

XU「へ～……あ、それ…」

『そう！気づいた！？これ、お兄ちゃんがグラビアで付けてたやつー！』

XU「それブランドもんだろ？高いんじゃないの？」

『うん、めちゃくちゃ高い。太っ腹だよね！』

XU「………お前、ピアス開いてたっけ？」

『開いてない！』

XU「じゃあダメじゃん。」

『うん！だから開けて！』

XU「………は？」

『ピアスの穴！開けて！』

XU「………っ、俺が！？」

『うん。』

XU「え～……嫌だよ。」

『なんで！？』

XU「怖いじゃん。」

『お兄ちゃんは痛くないじゃん！』

XU「無理無理。人様の体に穴開けるなんて…」

『お兄ちゃんに開けてほしいの！お兄ちゃんに、一生消えない傷を私の体に刻んでほしいのっ！！』

XU「重……まじで勘弁して。俺には無理。」

『ぶぅ～……わかったよぉ、じゃあギョンスに開けてもらう～』

XU「は？」

『お兄ちゃんはきっとそう言うだろうなってちょっと予想ついてたから、ギョンスにも頼んどいた。』

XU「え、…ギョンスいいよって言ったの？」

『うん。開けてくれるって！あいつ、こういうの意外と抵抗無いよね。淡々とこなす感じ。サイコパスな部分絶対あると思うんだ。人間としての何かが欠落してるっていうか……ほら、私に虐められてたじゃん？あれが原因てのもあるよねきっと。』

XU「虐めた本人がなに分析してんだよ。」

『明日開けてもらお～』

XU「………なんで急に？別に開けなくてもよくない？」

『だって、お兄ちゃんとお揃いだもん！』

XU「またかよ。真似っこAめ………穴開けるんだよ？痛いよ？」

『ちょっとくらい我慢する！』

XU「ちょっとで済まないかもよ。ぐちゅぐちゅに膿んで耳が腐っちゃうかも。」

『なななななななっ、なんでそんな怖いこと言うの！？気持ち悪い！！』

XU「じゃあやめときな。」