私、ATMなんで。25 (ページ42)

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ヒョヌ「……どうせ、ちょっとでも俺の助けがしたいとか思ってるんだろ。でも、俺は金銭面でお前を頼ろうなんて思ってない。」

ホンギ「っ、……」

ヒョヌ「お前には十分助けられてる。家の事はほとんど任せっきりだろ。贅沢はできないけど、それなりに普通の生活はできてるだろ？それとも、お前は不満か？」

ホンギ「そんなっ！不満なんてないよ！！でもっ、…ヒョンだって、高校生の時は何個もバイト掛け持ちして、毎日夜遅くまで働いてたじゃないか…！」

ヒョヌ「俺は、……俺はいいんだよ。兄ちゃんだから。」

ホンギ「っ、なんだよそれ！！兄ちゃんだから犠牲になって僕の為にって…ッ！そんなの望んでない！！そんなお荷物みたいなっ、…僕は嫌だ！！」

ヒョヌ「………」

CY「ホンギっ、…」

BK「落ち着けって！」

ホンギ「ヒョンにばかり迷惑かけたくない！！僕だって、助けられることはあるよ！バイトだって頑張れば、学費だって自分でっ、

ヒョヌ「お前は馬鹿だなぁ～」

っ、………」

ヒョヌ「俺がいつ犠牲になったって？お前がお荷物？誰がそんな事言ったんだよ。」

ホンギ「……でも…っ」

ヒョヌ「じゃあお前は、犠牲になっていると思いながら家の事を手伝ってくれてるのか？毎日俺の分のご飯を作りながら、俺をお荷物だと思ってるのか？」

ホンギ「思ってないよっ！！」

ヒョヌ「だろ？俺だってそうだよ。お前の事を邪魔だなんて、今まで一度も思った事ない。むしろお前のおかげだよ。あの頃俺が毎日遅くまでバイト頑張れたのも、ちゃんと勉強してそれなにり良い大学に入れたのも、それで今ちゃんと就職してこうやって生活できてるのも、お前がいたからだよ。」

ホンギ「っ、……そんな、…なんで…」

ヒョヌ「お前を守りたいって思ったから。」

ホンギ「っ！！」

ヒョヌ「お前を立派に育てるって、父さんや母さんに誓ったんだ。お前は俺の、生き甲斐なんだよ。」

ホンギ「ッ、…生き甲斐…？」

ヒョヌ「そう。俺はお前の兄貴で、保護者で…たった二人の家族なんだ。甘やかしてやりたいって思うのは当然だろ？そりゃあ、楽な事ばかりじゃなかったよ。挫けそうな時もあった…」

ホンギ「ヒョン…っ」

ヒョヌ「でもだからって、…俺の人生を可哀想だなんて思わないでくれよな。」

ホンギ「っ！！」