私、ATMなんで。25 (ページ5)

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______…きて、……A……起きて！Aってば！」

『っ、…ン～～！……zzz』

CY「こら寝ないで！着いたよ！」

『もぉ～～っ、眠たい！いったい何処に……は？』

CY「まじでギリギリだった！間に合って良かった～！」

『間に合ってって……は？行きたかった場所ってここ？遊園地…？』

CY「うん！覚えてる？また二人で行こうって約束したでしょ？」

『………いやいや。今何時だと思ってんの？もう10時になるんだけど。ここ何時まで？』

CY「10時！」

『お前頭大丈夫？』

CY「だいじょーぶ！そりゃあ、本当は昼間に来てデートしたかったよ？でもさ、俺ら今は休みないし、さすがにもう堂々とできないし…」

『だからって、外から眺めてるだけって…』

CY「ふふふ～っ！それでも一緒に来たかったの～！」

『ハァ～～、まじで無意味…』

CY「Aにプレゼントがあるんだ！」

『は？なに急に。金？』

CY「お金よりもすっごいもの！Aの為に、すっごく綺麗な花束を用意しました！」

『なんだ花かよ…って、お前手ぶらじゃん。』

CY「A、俺実は……魔法使いなんだ！」

『は？』

CY「みんなにはずっと隠してたけど、俺魔法が使えるんだ！」

『………ちょっと働き過ぎたよな？大丈夫、明日収録の合間に病院へ行こう。あっ、怖がることないぞ。時間をかけて、ちょっとずつ治していこうな。』

CY「病んでるわけじゃないから！」

『最初はみんなそう言うんだよ。』

CY「もう～っ！本当なんだってば！」

『はいはい、お前が魔法使いに憧れてる気持ちはよーくわかった。だがお前にはまだ無理だ。あと10年。あと10年童貞を貫けばお前も魔法使いになれる。その頃にはしうちゃんはもう立派な魔法使いとして活躍しているからな、弟子にしてもらえばいい。』

CY「そっちの方がありえないから！！ていうか、30まで童貞なんて嫌だし。絶対捨ててやるし！俺の童貞はAに捧ぐんだ！！」

『お前が一生童貞なのはわかった。で、魔法が使えるからなんなんだよ…』