私、ATMなんで。25 (ページ40)

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XU「もうちょっと…」

『……ふふふっ、お兄ちゃんの甘えん坊さんっ！』

XU「最近はAが甘えてこないから……ねぇ、最近あの香水つけてないでしょ。」

『っ！！……』

XU「やっぱり気付いてたんだな、あの女も一緒の香水使ってるって。」

『えっ、お兄ちゃんも知ってたの！？』

XU「うん。シェアハウスの時に気付いた。」

『………あいつ、しうちゃんが自分の香水をマネしたって…』

XU「はぁ～？んなわけないだろ。まさかそれ信じたの？」

『まさかっ！嘘だってすぐに気付いたよ！でもっ……あいつと一緒なんて、嫌だもん…』

XU「……俺もあれから香水つけてないよ。気付いてた？」

『えっ、……あ、本当だ…そういえば、最近匂いしなかった……ハスハスハスッ、生身のしうちゃんの臭いハスハスハスッ』

XU「……。でさ、新しい香水用意したんだけど……Aもいる？」

『えっ！ほんと！？またお兄ちゃんと同じ匂い？！』

XU「うん。誕生日にペンがくれたプレゼントの中にあってさ、いい匂いだったし、Aも好きそうだな～って思って、もう一つ同じの買ってきた。また一緒につけよ。」

『うんっ！嬉しい…お兄ちゃんと同じ匂い、嬉しい！でもその前に、生身のしうちゃんの臭いももっと嗅いでおかないと！ハスハスハスッ』

XU「っ、やめい！」

"ペシ！"

『いてッ』

XU「ったくお前は……なぁ、香水をプレゼントする意味、知ってる？」

『意味…？意味なんてあるの？ホワイトデーのキャンディみたいな？』

XU「そう。」

『知らない…どういう意味なの？』

XU「教えな～い」

『へ？なんで！？』

XU「知りたきゃ自分で調べるんだな。さっ、肉肉～！ビールも冷えてるかな～」

『あっ、ちょっとお兄ちゃん！？

……なんなんだ。どういう意味だ？……まさかっ！お前は臭いってのを遠回しに伝える為のプレゼントなんじゃ…っ！！調べよ。スマホスマホ～…

"ポチ"

えっと～、…"香水"、"プレゼント"、"意味"…っと！なになに～、……もっと親密になりたい…相手を独占した…い？……………ッ、ファーーーーーー！！！！//////』

XU「こらA！静かにしなさいっ！」

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