868 ページ42
『っ、……ママ…ッ、…そんな…違うよっ、……私が、馬鹿だから……だからっ…!』
母「そうね。あなたは馬鹿ね。」
『………』
母「馬鹿だけど……やっぱり私は、お兄ちゃんに負けないくらいあなたが可愛くて仕方ないのよ。」
『っ、…ママぁ…』
母「だから、もう少し甘えてなさいよ……寂しいじゃない…」
『〜〜っ、……グスッ』
XU「みんな、なんだかんだでAには甘いんだよな〜」
母「あなたにだけは言われたくないわ。」
『ゔぅ〜……でもっ、……でもぉ…ッ!ママぁ〜…』
母「………そんなに行きたいの?お兄ちゃんや私たちと離れてまで?」
『離れたくはないよ……でも、今のこの状況で、私がお兄ちゃんの側にいるのが良くない事はわかる………お兄ちゃんにも…それに、あいつらにまで迷惑かけることはできない。私はあいつらのマネージャーなのに、支えなきゃいけない立場なのに、私があいつらのデビューを邪魔してる…そんなの、すごく嫌だ…っ』
母「………ちゃんと、成長してるのね。」
『え…?』
母「いつまでもどうしようもない子供だと思ってたけど……ちゃんと、周りのことを見て行動ができるようになったのね…」
『………』
XU「……母さん、こいつちゃんとやってるみたいだよ。そりゃあ、まだまだ周りに迷惑かけることもあるだろうけど、でも……こんな目に遭っても続けたいと思うくらい、こいつなりにちゃんと楽しんでやってるみたい。意外と向いてるんだと思う。だからさ、こいつがこのままここで潰されるのは…俺も悔しい。」
『っ、…お兄ちゃん…』
母「……お仕事休むにしても、家で大人しくしてたらいけないの?何もわざわざ海外なんて…」
XU「ハハ、こいつが大人しくできると思う?」
母「それは…っ」
XU「……こいつなりに考えたんだと思う。俺の為だけじゃなく、あいつらの事も考えて決断したって、これって凄いことじゃない?俺びっくりしたもん。留学だって、Aなりにちゃんと考えてのことだと思う。こいつ、いつの間にか日本語も喋れるようになってんだよ?凄くない?これだって、将来必ず役にたつよ。日本でもっとちゃんと勉強するって言ってた。な?」
『うん…』
793人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ATMs | 作成日時:2017年9月28日 5時