私、ATMなんで。18 (ページ41)

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母「駄目よ。」

『なっ、…なんで！？』

XU「駄目だって。残念だったな。じゃ、留学の話はこれでおしまいっと。」

『っ、お兄ちゃん！賛成してくれてたんじゃないの？！』

XU「賛成はしてないし。それに、母さん達に聞いてからって言ったろ？親が駄目って言ってんだから、駄目だろ。」

『～っ、ママ！なんで駄目なのっ！！』

母「あなたが残念な子だからよ。」

『えっ…？』

母「朝から何を言い出すのかと思えば……あなたみたいに、触るもの皆傷つけるような子を、国外へ野放しになんてできるわけないでしょう。こんなあなたにしてしまったのは母親である私の責任でもあるの…私の手の届かない所へは行かせられないわ。」

『普通に酷い。……っ、パパ！パパは賛成してくれるでしょ！？』

父「…あぁ、「パパも反対に決まってるでしょ！ねぇパパ！」

………いや、「そもそも！一人で暮らしたこともない子がいきなり海外だなんて！そんなの無理に決まってるでしょうが！今まで何度も私達に黙って海外に行ってるからって、旅行と住むのとでは訳が違うのよ！世間知らずのあなたには絶対無理よ！ねぇパパ！」

………でも、「だいたいねぇ！超ブラコンのあなたが、お兄ちゃんと離れて暮らすなんてできるはずないでしょう！お兄ちゃんがいないとすぐ泣いて何もできないくせに！ねぇパパ！」

…………………そうだな。」

『っ、パパ酷いッ！！パパは私の味方してくれると思ってたのに…っ、大嫌い！！』

父「………」

XU「…なんか、巻き込んでごめん。」

『私ももう社会人だよ！お金だって自分で稼ぐしっ、今まで以上にしうちゃんに貢献できてるもんっ！立派な大人だもんっ！！』

XU「大人の定義がよくわからないんだけど。」

『ママはっ、…ママはお兄ちゃんが悪く言われたままで平気なの！？私のせいでっ、嘘ばっかりな事でお兄ちゃんのイメージがまた下がってるんだよ！世界一の息子がっ、ママの宝物がっ！ずっと傷ついたままでいいのっ！？私がここにいたら、いつまでもこのままでっ「あなたも世界一の娘でしょうがっ！！」

っ！！！………ママ…っ？」

母「……あなたがどんなに馬鹿で自己中心的で病的なブラコンでも、あなただって私にとったら世界一の娘よっ……こんな状況で、ハイそうですかって行かせられると思う…？離れたら、またあなたを守れないじゃない…何度も何度もあなたを危険な目に合わせて…っ、私は母親失格よ…ッ！」