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『……わたしはやっぱり、いつかお兄ちゃんの、マネージャーになりたい…っ!その為に、自分なりに一生懸命してきたつもりだよ…それにっ、……今のお仕事、ちょっと楽しい…』
XU「っ!」
『最初はただ、お兄ちゃんの側にいられると思って始めた仕事だけど……でも今は、あいつらの世話にも慣れてきて、ちょっと…楽しい…』
XU「……」
『お兄ちゃんの側なら、もっともっと楽しく働ける……私も守りたいよ。仕事も私生活も、お兄ちゃんを支えて、守りたい…」
XU「………でも、今みたいな事がずっと続いたら…っ」
『うん、だからね……しばらく、お休みもらうことにする……ほとぼりが冷めるまで、ちょっとだけお兄ちゃんとあいつらから、離れてみる…』
XU「………」
『それでね?これは今思いついたことなんだけどね、……日本に、留学してみようかなって…』
XU「りゅうがく!?」
『うん……どうせ長い間お休みするなら、それもいいかなって……ここにいたら、離れるなんて無理だよ……我慢なんて、できるはずない。今だって全然我慢できてないのに…』
XU「………留学なんて、だめ。」
『っ、……でも…』
XU「ヤダよ。そんな、本当に手の届かないところになんか行かないでよ…そんなの、心配事が増えるだけじゃんか…」
『……あのね、日本の友達がね、遊びにおいでって言ってくれてね、…あっちなら、嫌がらせするサセンもきっといないし、のびのび過ごせるだろって…』
XU「……」
『日本語の勉強もできるし、…それにほら!お兄ちゃんのツアーも始まるし!チケットもね、もう取ってくれてるって!』
XU「……A、…」
『……私だって、耐えられるなんて思ってないよ。離れたくない………でもやっぱり、いくら嘘の噂でも、お兄ちゃんを悪く言われるのは…嫌だ。それに、チャニョルまで巻き込んでる…っ』
XU「……」
『私がしばらくいなくなれば、きっと噂も忘れ去られるよね?そうしたら、お兄ちゃんの信頼も回復して、私もまたマネージャーに戻れて、そしたらまたっ、……今までみたいに一緒に暮らせるよね…?」
XU「……うん、そうだね…」
『お金ならあるから心配ないよ!危ないこともしない!ちゃんと日本語ペラペラになって帰ってくるからね!』
XU「………まだ決定じゃないよ。ちゃんと父さん達にも言って、会社にも許可とって…」
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作者名:ATMs | 作成日時:2017年9月28日 5時