860 ページ34
『………行くよ。負けたみたいで嫌だし。』
母「そう……絶対に、一人になっちゃ駄目よ。明日はゴリラさんが迎えに来てくれるって。あの人しっかりした優しい方ね〜。危ない目に合わせてすみませんでしたって、謝ってくれたのよ〜。落ち着くまではこっちで生活しなさいね。その事はお兄ちゃんに伝えとくのよ？わかった？」
『うん………ねぇママ、』
母「ん？お腹空いた？」
『…ゴリラさんてそれ、悪口だから。』
母「えっ！？あだ名なんじゃないの？！あなたもみんなもゴリラって言ってるからママてっきり…っ」
『ママにゴリラって言われた時のあいつの顔…超引きつってた。うける。』
母「まぁまぁ大変！明日きちんと謝らないと！あ、そうだ！明日はあの子達も事務所に来るの？お詫びも兼ねて、何か差し入れ作ろうかしら！何がいいと思う？」
『しょっぱいのと甘いの。』
母「具体的に言いなさいよ…」
『唐揚げとドーナツ』
母「ブゥちゃんに逆戻りね。まぁそっちの方がいいんじゃない？妬まれなくて済むでしょ。」
『やだ。お兄ちゃんが綺麗になったって褒めてくれたもん。痩せたままウェディングドレス着てお兄ちゃんの隣に立つんだ。』
母「私はそれをどんな気持ちで見届ければいいのよ。」
『ママの気持ちもわかるけど……でもごめんね、こればっかりは譲れないの。』
母「あっそ。もう勝手に言ってなさい……ご飯、簡単なスープでいい？お腹あまり空いてないんでしょ？」
『うん……チヂミも焼いて。』
母「ガッツリね。」
『あ、ママ携帯貸して。お兄ちゃんには携帯壊れたってことにしてるから、ママの携帯から連絡しておく。愛してるよおやすみって今日も送ってあげないと、お兄ちゃん不安で眠れないから。』
母「……あなた達、毎日そんな連絡取り合ってるの？」
『うん、日課だよ。』
母「ママドン引きよ」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 793人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ATMs
| 作成日時：2017年9月28日 5時
