私、ATMなんで。11 (ページ38)

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XU「A～、俺のシャツ知らない？チェックの！」

『しらない。』

XU「え～、どこいったかなー。あれお気に入りなのに…日本に持って行きたいんだけどな～」

『………』

XU「……どうした？また腹痛？」

『シャツがないなら行かなきゃいいよ。お兄ちゃん、日本行っちゃダメ。』

XU「ダメって…無理でしょそんなの。なんでダメなの？」

『食べられちゃうッ！！！！』

XU「はぁ？」

『ファッションショーなんて嫌だ！！』

XU「嫌だって…」

『あんな、職場を狩場だと思ってる女共のところにしうちゃんを行かせるなんて…っ！嫌だっ！！』

XU「ばーか。みんなプロの人達だよ。お仕事なんだから、みんな真剣。」

『っ、……私、一緒に行けないんだよ…？』

XU「うん。仕方ないね。」

『仕方なくないっ！！お兄ちゃんを側で守りたいのに…っ、なんで私はあんなブサメン共の世話をしなきゃいけないの！！』

XU「……仕事だから？」

『ゔわぁ～～ん！お兄ちゃんのバカ～～っ！』

XU「バカじゃない。今回は仕方ないよ…兄ちゃんだって、またAと日本行きたかったよ？」

『……ほんと？』

XU「本当。Aが側にいれば心強いもん。それに、目の届かないところであいつらと何かあるかもと思うと…っ」

『………お兄ちゃん、楽屋から一歩も出ないでくれる？』

XU「それは無理だろ。」

『びぇぇぇぇぇんっ！』

XU「なんでだよっ！！楽屋から出ないと出演できないでしょ！」

『じゃあ誰とも話さないで目を合わせないでッ！！』

XU「いや、…挨拶くらいはちゃんとしないと…。A、Aが心配してるようなことは絶対に起こらない。約束するよ。」

『………絶対？』

XU「絶対。」

『日本人の女もたまには良いかって味見したりしない…？』

XU「しねーよ。俺をなんだと思ってるんだよ。」

『……………わかった。お兄ちゃん、気をつけて行ってきてね…』

XU「おう。良い子で留守番してて。で？俺のシャツ、どこ隠したの？犯人はAでしょ。」