私、ATMなんで。11 (ページ37)

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『……(ぶすぅ』

ゴリ「…そんな不貞腐れんなよ。仕方ないだろ？お前も仕事なんだから…」

『だから！有給使うって言ってんじゃんッ！』

ゴリ「だから！無理だって言ってんじゃん！これからしばらくはあいつらのティーザー撮影が続くのっ！と～っても忙しいのっ！」

『私も忙しいわ馬鹿野郎ッ！！しうちゃんがまた日本で仕事なんだよ！私が側にいてやらねぇでどうすんだ！しうちゃん怯えちゃうだろっ！』

ゴリ「いやいや、お前いなくても他にもスタッフいるし。今までもそうだし。むしろそっちの方が安全だし。」

『～～っ、お前嫌いだッ！！ジャングル帰れっ！』

ゴリ「ゴリラじゃねぇって！！そんな事言ってっと、お前マネージャー補佐クビになんぞ！？」

『願ったり叶ったりじゃねーか！！』

ゴリ「バッカ！ここでマネージャーから外れたら、お前一生シウミンのマネージャーになれねぇぞ？いいのか？」

『っ、………糞ッ！！やっぱりブラック企業だ！訴えてやるっ！！』

ゴリ「こっちが圧勝だ馬鹿野郎。」

『そもそもっ！なんて卑猥な仕事取って来てくれてんだよっ！しうちゃんを生贄にして金儲けなんて…っ！このゲス野郎共！』

ゴリ「はぁ～っ！？卑猥ってなんだよ！なんの仕事だと思ってんだ！？ファッションショーに出て歌うだけだろっ！」

『それだよそれっ！！ファッションショーてなんだよっ！そんな中途半端な雰囲気美人共がうじゃうじゃいるところに無垢で可愛いしうちゃんを放り込むなんて…っ！取って喰ってくれと言ってるようなもんじゃねーか！正気か？！お前ら正気かっ？！』

ゴリ「いやいや、…お前の心配してるような事なんてないだろ～。てか雰囲気美人て…」

『じゃあこれ、契約書だ。書け。一人でもしうちゃんに喋りかてくるブスがいれば、お前辞表書いて退職金は全部寄越せよ。』

ゴリ「なんっでだよ！リスク高ぇよ！！しかも俺はミンソクのマネージャーじゃねーし！！」

『関係ぇねーよ！会社ぐるみで私達を引き離そうとして…っ！！しうちゃんが黙ってないんだからなっ！』

ゴリ「たぶんだけど黙ってくれてると思う。」

『フンッ！もういい。もう知らないみんな嫌い。もう帰る。』

ゴリ「うん、まだ朝の9時な。ほら着いたぞ。あいつら迎えに行ってこい。」

『お前が行け。』

ゴリ「～～っ、お前が行くの！先輩命令だ！」

『パワハラだ！しうちゃん助けて～～っ！』

ゴリ「俺を助けてっ！！」

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