私、ATMなんで。10 (ページ27)

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『うん。水着買いに行くのめんどくさくて先延ばしにしてたら、ストラップもらえるキャンペーンが明日までで！3人がスク水は駄目だって言うからさ～…』

XU「………スク水でも良いって言った一人は…」

『デカ犬。』

XU「だろうな。あの糞犬ッ……なぁ、そのストラップ、俺がもらってきてやろうか？」

『えっ！！ほんとっ？！……いやっ、でもそんなの駄目だよ…悪いもん…』

XU「無料配布のストラップくらい別にいいだろ？」

『う～ん……でも、どっちみち行かなきゃいけないから…』

XU「……なんでだよ。」

『卒業の課題、手伝ってもらったでしょ？それを引き合いに出されて…別に返してやる気なんてさらさらないけどね？でも、テーマパークにはしうちゃんの広告もいっぱいだし…一度は行ってみたいなって…』

XU「………ハァ。わかった…卒業旅行だもんな。兄ちゃんが口出す事じゃない……事じゃないけどっ、…なんでプールなんだよぉ～…」

『心配…？大丈夫だよっ！私泳ぎ得意だもん！潜水だって自己記録は1分46秒だよ！溺れたりなんてしないから！』

XU「そうじゃねーよ。……水着、どんなの買うの。」

『いや、…まだ決めてない。見てから決めるよ。どうせ今後は着る機会ないし、安いのでいいんだけどな～………やっぱスク水でいいかな。』

XU「それは駄目。」

『やっぱ駄目なんだ……なんでだ？健全なのに。』

XU「俺も行く。」

『えっ！？行くって…プールにっ？！』

XU「違う。プールも行って見張りたいけど……そうじゃなくて、買い物俺も行く。」

『え、いやでも、……お休みだからゆっくりしたいんじゃないの？それに、私の水着だよ？ついてきたって、しうちゃんつまんないんじゃない…？』

XU「俺と行くのが嫌なわけ。」

『違う違うっ！嬉しいに決まってる！片時も離れたくないんだからっ！！でも、…いいの？』

XU「行く。準備してくるから待ってて。」

『～～っ、ヤッターっ！デートじゃんッ！フォーーッ！』

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