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『うん。6時間。でも荒れ方がさすがにヤバくて、玄関の前で待ってるのも寒くて耐えられなくなったから、今日みたいにタクシーで帰ろうと思ってエレベーターに乗ったんだ。そしたら、ドーン！って物凄い音と振動で雷が落ちて……その瞬間エレベーターの中が真っ暗になって止まった。』
CY「えっ！？止まったって…閉じ込められたのっ？！」
『うん。そこから2時間、真っ暗なエレベーターの中で雷の音聞きながら一人で震えてた…』
CY「それは……大変だったね…」
『何も見えないし外の音は凄いしおしっこ行きたいししうちゃんはいないし……このまま二度としうちゃんに会えなかったらどうしようって、ずっと考えてた…』
CY「………」
『ようやく動き出して外に出ても、しうちゃんはまだ帰って来てないし…。結局その日は今日みたいに泊まりのお仕事で、帰って来てからすぐに家まで会いに来てくれたけど……すっごく怖かった。怖くて…寂しかった。』
CY「A……今日は俺がいるからね？」
『………うん』
CY「っ////……やばい。俺、毎日雷がいい。」
『人が怖がってるのがそんなに楽しいか…？お前最低だな。』
CY「ちがっ！そうじゃなくて！Aが素直でっ、…俺を頼ってくれるのが嬉しくて…」
『………仕方ないだろ。お前しかいなかったんだから。』
CY「うん！それでも！すっごく嬉しい！もっともっと頼って欲しい！」
『しうちゃんがいたらお前なんかに頼んないんだからな！お前なんか用無しだっ！』
CY「でも今はいない。」
『っ、……』
CY「どんなに待ったって、今日先輩は帰って来ない。今Aを守れるのは、俺だけだよ。」
『ッ、お前嫌いだ！意地悪だっ！！』
CY「俺は好き。」
『っ！！！』
CY「大好きだよA。ずっと好き。」
『………』
CY「………ハハッ、照れるね〜！////あ、ご飯食べよ！パスタもう伸びちゃってるけど……ほらA！布団から出て！」
『お腹空いてない…』
CY「だーめ！泣いて体力使ったんだからしっかり食べないと！残してもいいから、ちょっとでも食べて？」
『………いただきます。』
CY「ハイ、召し上がれ〜！母さんのパスタ美味しいよ！うち飲食店だから、ご飯には自信がっ 『うっまッ』
ブッ……ハハっ！それは良かった！いっぱい食べてね！」
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作者名：ATMs
| 作成日時：2017年3月26日 23時
