私、ATMなんで。9 (ページ49)

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『卒業式の日すぐに買いに行ったの！そしたら当たった！300万！』

XU「サッ？！」

『うん！300！よかったよ～、しうちゃんのお誕生日今年は質素になっちゃうなって困ってて、藁にもすがる思いだったから！宝くじって便利だね！こんな大金くれるんだね！』

XU「いやいやいやいやいや！そんな漫画見たいな話っ、…ぶっ飛び過ぎだろ…」

『ふふふ！日頃の行いがいいからだねっ！』

XU「………本当に当たったのか？何か悪い事して手に入れたんじゃ…っ！？」

『違うよぉ～！本当に当たったんだよ？信じられないなら後で通帳見せてあげるね！あっ、でもママ達には内緒だよ！』

XU「えっ！言ってねーの？！」

『うん！しうちゃん、お金に関しては身内をも信用しちゃいけないんだよ。』

XU「……俺には言ってんじゃん。」

『しうちゃんは特別っ！しうちゃんになら全額盗られたっていいもん！』

XU「いや……にしたってお前、何で金…」

『時代は実物資産だよ！しうちゃんの事は私が一生面倒見てあげるけど、万が一の事があった時！このキンを使っていいからねっ！』

XU「………なんかもう、話が凄過ぎてついて行けない…」

『金嫌だった…？何か他に欲しいのあった？何でも言って！まだまだ残ってるから！そもそも、しうちゃんへ貢ぐお金欲しさに宝くじ買ったんだから！』

XU「アホか。金は大事に使え。これも、…こんな大金もらえない。」

『でも、…私が持ってても、全部しうちゃんのグッズやライブ代で消えていくんだよ？それなら、直接しうちゃんに持っててもらった方が…』

XU「………確かに。じゃあこれは預かっとく。Aが大人になって、お金が必要になった時に返すから。」

『大人になって必要って……結婚式代とか？』

XU「っ、………じゃあ返さない。」

『フハッ！うん！返さなくていいよ！結婚なんてありえない～！』

XU「……ありえないの？結婚したいんじゃなかったの？俺と。」

『ッッッ！？/////』

XU「ブッ、顔真っ赤。」

『なっ、ちょっとお兄ちゃんっ！？////』

XU「Aが先に意地悪したんでしょ。仕返し～」

『……冗談でそんな、思わせぶりなコト言うの？」

XU「冗談？本気だけど？」

『～～っ、やっぱり好きだーーーーーーっ！！！！』

XU「だからでけぇってッ！」

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