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XU「気になるだろ！もらった本人は鍋敷きにして開いてもないけど…」
LU「鍋敷き？！ちょっとそれは…可哀想過ぎる…」
XU「俺もちょっとそれはさすがにって思ったけど……まぁそれはいいんだよ。でさ、中にはもちろん写真がいっぱいあるわけじゃん？」
LU「うん。」
XU「それがさ……なんか、…」
LU「なんか？」
XU「なんか、いいなぁ〜って……学校でのAとか、俺はわかんないわけじゃん？それをあいつらはさ…」
LU「………え？」
XU「あの犬は、俺の知らないAを見てきたわけでしょ？…なんか、ずるいなって…」
LU「………(引」
XU「そもそもさ、俺が学校も一緒だったらあんな犬供近寄らせなかったのに。」
LU「(白目)」
XU「………聞いてる？」
LU「っ…ぁ、あぁ！聞いてる聞いてる！全然聞きたくなかったけど聞いてる！」
XU「なんだよぉ〜、お前が聞かせろって言うから話したのに…」
LU「ごめんごめん！ちょっと予想以上に馬鹿でっ、…じゃなくて、予想以上に妹想いでびっくりして！」
XU「はっきり馬鹿って言ったな。……わかってるよ、馬鹿なこと言ってるのは…」
LU「いや、うん、まぁ………で？アルバムの中は、そんな嫉妬しちゃうような仲良しこよしな写真がいっぱいだったわけ？」
XU「いや全然。Aと一緒に写ってる写真はほとんどない。9割がA一人の写真で、もはやソロ写真集。」
LU「は？まじで？」
XU「うん。それで、その全部がカメラ目線じゃないの。どう見ても盗撮？隠し撮り？みたいな。休み時間とかレッスンの時の。」
LU「えー…それもうストーカーじゃん…」
XU「うん。ここまでいくと狂気を感じた。でも、最初は何勝手に撮ってんだよって腹立ってたんだけどさ…」
LU「けど？」
XU「あいつらは、3年間同じ学校に通って友達やってて、しかもチャニョルはAに惚れてるわけじゃん？いつから好きとかは知らないけど、ずっと一緒にいて思い出に残る写真はほとんどないんだって思ったら、あまりにも不憫に思えてきて…。お前なら耐えられる？好きな奴に毎回毎回あんな仕打ちされてさ、いつまでも好きでいられる？あいつの根性、えげつないよな…」
LU「ブハッ！確かに！馬鹿っつーか、一途っつーか、…いやただの馬鹿だな。」
XU「さっさと諦めてくれたらいいのに。」
LU「結局本音はそれなわけね……最初は友達できたって安心してたのにね？(ニヤニヤ」
XU「……」
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作者名：ATMs
| 作成日時：2017年3月13日 5時
