私、ATMなんで。9 (ページ21)

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『畳の匂いっ！』

XU「お～っ、広いな！おわぁ～、A見て！景色凄い！」

『わぁ～……あっ！お風呂！小ちゃいお風呂付いてる！露天風呂だっ！！』

XU「わっ、ほんとだ！すげーっ！ヒョン、良いところ取ってくれたんだな！」

『しうちゃんよかったね！温泉でゆっくりしたいって言ってたもんね！これなら、誰の目も気にせず二人でのんびり温泉入れるね～！』

XU「そうだな～、二人でのんびり………っ！！？？」

『ん？しうちゃん…？どうしたの？』

XU「………俺ちょっと、ヒョンに伝えとかなきゃいけない事あったんだった。ちょっと電話してくる。」

『はーい！じゃあお茶入れとくね！ご飯は６時からって言ってたよ！部屋まで運んでくれるって。担当の仲居さん若かったね。メスの顔してしうちゃんのこと見てたもんね。チェンジしてもらわないと。』

XU「………」

"プルルルルル、プルルルルル…"

マネ「_____もしもし？どうした？もう何かトラブルでも、 XU「ヒョンどういうこと？！」

っ、…なにがだよ。どうしたんだ？」

XU「部屋に風呂付いてんだけど！露天風呂！」

マネ「お～マジで？すげー！」

XU「すごくない！わかってる？Aと来てるんだよ？！あのAだよ？！」

マネ「あ～………な。それはやばい……のか？いや、もう良くね？お前ら仲良し兄妹なんだし、もう風呂くらい良くね？」

XU「全然良くないからっ！もう～っ、なんでこんな部屋…」

マネ「いや、俺が頼んだんじゃないよ？そりゃあちょっとは良い部屋でって言ったけど、旅館の人が気を遣ってくれたんだろ。一応芸能人でお忍びでって頼んどいたからな。気に入らないなら、別の部屋空いてるか聞いてみたらどうだ？」

XU「気に入らないとかじゃないよ…ただ、……ハァ～～」

マネ「…お前がちゃんと言えば、妹は言うこと聞くだろ。大浴場もあるんだし、大丈夫だって。」

XU「うん…そうだよね…。ごめんね、変な事で電話して。ヒョン、良いところ予約してくれてありがとう。楽しんで帰るよ。」

マネ「おう。くれぐれも、騒動は起こさないように。…って、妹に伝えといてくれ。」

XU「ハハ。うん、わかった。じゃあ明日連絡するね。またね。」

マネ「旅館出る時連絡しろよ。ゆっくり休め～。じゃあなー。」

"プツ、ツーツーツー…"

XU「大丈夫、……なはずがない。」

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