私、ATMなんで。8 (ページ35)

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"プルッ"

『___はいもしもしっ！お兄ちゃん！？』

XU「相変わらずの早さで……電話ごめんな？ロケ中だったから取れなかった。何か用事？」

『お兄ちゃん！お仕事お疲れ様！終わった？！』

XU「いや、今は待ち時間。ロケ車で待機中～」

『何時に帰ってくる？！』

XU「え、俺ん家なの？」

『うん！早く帰ってきてー！』

XU「お前、卒業祝いに母さん達と飯行くんじゃなかった？」

『ママ達は行ってるよ！私は行かなかった！』

XU「なんでだよ！Aの為のご飯でしょーが…」

『だって、お兄ちゃんいないもん…』

XU「………俺今、地方にロケで来てるから、今日はホテルに泊まるんだよ。明日の朝帰る予定。」

『えっ！！！！聞いてない！！』

XU「だって今日来るなんて思わなかったから…今からでも母さん達と飯行っておいで。」

『嫌だ嫌だ！お兄ちゃん帰ってきてよぉ…』

XU「そう言われても…」

『……お兄ちゃん、私卒業したんだよ？』

XU「うん、おめでとう。」

『私の制服姿、今日が見納めだよ？最後に見ておかなくていいの？写真、撮っとかないとでしょ？』

XU「いや、…別にいいかな？」

『………あっそ。じゃあもういい。もう帰る。』

XU「おう、ごめんな？気をつけて帰っ『帰ってクラスの打ち上げに参加してくる。』

っ、……打ち上げ？」

『うん。さっきからずっと、チャニョルから誘いの連絡来てるし。カラオケだって。』

XU「……へぇ～。最後だし、いいんじゃない？」

『朝までオールだって。』

XU「っ、…」

『高校卒業の打ち上げなんて、大人になったつもりでいるイキがったガキ共の集まりだよね。ペースもわからず調子乗ってお酒とか飲んで、男女乱れてパーリナイだよね。』

XU「酒なんて駄目だぞっ！？」