私、ATMなんで。3 (ページ41)

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"ガチャ！"

『ただいま～っ！ママー！しうちゃんとユニバ行ったのー！お土産あるよ〜。しうちゃんが買ってくれたー！中身のお菓子は飛行機で食べちゃった！美味しかった！でも缶も可愛いよ！』

母「A、おかえりなさい。帰って来てすぐで悪いんだけど、ちょっと来てくれる？大事な話があるの。」

『キターーーーーッ！！！』

母「えっ！？」

『待ってましたっ！！もう～、ママ遅いよぉー！何年待ってたと思ってるの焦らし過ぎ〜っ！あ～、やっとこの時がきたか～っ！』

母「え……A、何のお話かわかってるの？」

『わかるよ。だって私、ママ達が打ち明けてくれるのをずっと待ってたんだよ？心の準備はもうとっくにできてる。落ち込んだりなんてしないよ！ママもずっと悩んでたんだもんね……でも大丈夫。安心して？受け入れる覚悟はできてる。ていうかむしろ望んでる！』

母「は…？A、なんの話をしてるの？」

『もうっ、ママ！ここまで来てとぼけないでよ！わかってるんだからね！私とお兄ちゃんはっ、………本当は血が繋がってないんでしょ！？』

母「繋がってるわよ。がっつりよ。」

『………。』

母「A、その質問してくるの何回目？そろそろ現実を受け入れなさい。あなた達は正真正銘、血の繋がった兄妹です。」

『っ、嫌だ嫌だ嫌だ！！嘘だーーっ！私は拾われた子なんだっ！！』

母「どんな願望よ。いい加減諦めなさい！」

『うぇ～ん！ママの意地悪～っ！なんでママは私を産んだのぉ〜！なんで拾ってきてくれなかったのぉ〜！養子がよかった～っ！』

母「ハァ……わかったから、こっち来なさい。お話があるの。」

『………あきらめないもん。まだ、DNA鑑定してないもん！お話ってなに？』

母「実はね、釜山のお婆ちゃんが倒れちゃったのよ。」

『え！？』

母「命に別状はないのよ。でももう歳だし、しばらくは安静にしてなきゃいけないから、ママ当分の間お婆ちゃん家に行こうと思うの。」

『そうなんだ……当分って、どのくらい？』