私、ATMなんで。3 (ページ39)

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『フッフフ～ン♪"』

XU「……上機嫌だな。」

『そりゃあ、しうちゃんとお泊まりだもんっ！』

XU「お前、まさかッ、……いや、なんでもない。聞くの恐い…」

『フフフッ！しうちゃんっ、ユニバ楽しかったね！あ、お土産ありがとう！ローブ着てみていい！？しうちゃんが着てるところも写真撮らせてね！30歳になる前に、予行練習しとこうね！』

XU「予行練習ってなんだよ……お前、明日飛行機何時？俺ら午前中だけど。」

『夕方！観光して帰るよ。ドウトンボリ！グリコで写真撮るの！』

XU「そういやさ…お前ら、学校は？今日平日だよな？」

『サボった！』

XU「堂々と言ってんじゃねーよっ！」

『でも一日だけだよ！ちょうど明日が創立記念日なの！レッスンもないし、ラッキー！』

XU「何がラッキーだ。あいつらまで巻き込みやがって…」

『でも、無理矢理じゃないよ？ジョンデ君はラーメンマンに会いたいからってついて来たし、犬は別に誘ってもないのについて来た。』

XU「そこは誘ってやれよ……で？あいつらと観光ってわけ？」

『うん。二人共ラーメン食べたいって言ってた。あ～、ジョンデ君はどうするのかな？彼氏と見て回るのかな？』

XU「……二人っきりは駄目だから。(ボソ」

『ん？なんて？(ニヤニヤ』

XU「っ、…だから！二人っきりで観光なんて駄目だからっ！あの不憫野郎と！」

『キャーーッ！しうちゃんの嫉妬頂きましたーーっ！』

XU「ちげーよ馬鹿っ！」

『二人っきりだと心配で嫌なくせに〜っ！しうちゃんは素直じゃないんだからっ！そんなところが可愛いんだけど〜！好きっ！』

XU「そんなんじゃねーし……とにかく！危ない事はしないこと！何かあったら大声出して助け呼ぶこと！わかったか！」

『はーい！大声ね！そんなことよりしうちゃんっ！日本ツアーお疲れ様でした！東京しか行けなかったけど…すっごく良かったよ！かっこよかった！』

XU「どうも。」

『来年は全部行くっ！もう、オーサカタコヤキナンデヤネンも見逃さないからね！』

XU「全部って…駄目って言っても来るんだろうな、お前は…」

『うんっ！私はしうちゃんの、ATMだよ！』

XU「胸張って言うことじゃねーよ！ほどほどにしろよな…」

『は〜い！……よしっ、着れた〜！しうちゃんどうっ？似合う？マフラーもしよ～！あ、杖も杖もっ！しうちゃん写真撮って！スリザリ◯ぽく撮ってね！悪っぽく！』

XU「もう滲み出てるよ。」

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