私、ATMなんで。-SS-〈7〉 (ページ10)

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〈61〉ちゃんとお兄ちゃんの目を見て約束しなさい！ページ10

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『着替えと〜、パスポートと〜、ヒーチャン達へのお土産〜……は、さっき食べちゃったからまた空港で買って〜』

XU「………何泊だっけ？」

『4泊！少しだけど、おかず冷凍してるから良かったら食べてね！』

XU「ありがとう……気をつけるんだぞ？ヒーチャンの言うことちゃんと聞いて。」

『はーい！』

XU「わがまま言って、迷惑かけるなよ。ターコチャン、イジメて泣かせちゃダメだからな。」

『イジメないよ〜！』

XU「ちゃんと連絡して。」

『毎日するよ！電話もするからね！』

XU「………」

『も〜、心配しなくても大丈夫だって〜！今更日本で、困ることなんてなーんにもないってば！最初の3日間は、リハとライブ本番でほとんど仕事だしね！』

XU「何があるかわからないから……油断しないで、ちゃんと気を付けて。ヒーチャン、わざわざ東京に来てくれるのか？」

『そうだよ！ター子とオカンと、3人で東京まで会いに来てくれるの！ヒーチャンはライブにも来るよ！2日間ともチケット取れたって〜。まぁだから、私は夜くらいしか一緒に遊べないんだけど…』

XU「夜中まで遊ぶのはダメだぞ！」

『ふふっ、はーい！』

XU「久しぶりに会えるだけでもいいじゃん。良かったな。よろしく伝えておいて。」

『うん！』

XU「出発、早いんだっけ？空港までお前が乗せてくの？」

『事務所のスタッフが迎えに来る！朝には出るよ！8時くらい！』

XU「じゃあもう寝ないと。荷造り終わった？」

『うん！あとはここに、お兄ちゃんを詰め込んだら完璧です！』

XU「そんな隙間に入るわけねーだろ。」

『へへへ〜っ、お兄ちゃんも一緒に行けたら楽しいのにな〜』

XU「行けるもんなら行きてーよ…」

『っ、……どうしたの？お兄ちゃん今日、すっごく甘えたさんだね……興奮しちゃう。』

XU「ヘンタイ。」

『私が帰って来ないの、そんなに寂しい…？』

XU「寂しいんじゃなくて、心配なだけ。」

『え〜っ、寂しくないの〜？私はこんなにも寂しいのにぃ〜…』

XU「…………3日目くらいから、寂しくなるかも。」

『アハっ！寂しくなったら、いつでも連絡してね！』

XU「俺を寂しくさせる前に、お前がしてこなきゃダメなのー」

『だから毎日するってば！』

XU「よろしい。」

『お土産買って来るからね！何がいいっ？』

XU「アレ。前に買って来てくれたツマミのお菓子。」

『ツマミ？どんなだっけな…』