私、ATMなんで。-SS-〈7〉 (ページ38)

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『え〜っと……でもこの写真、上手に撮れてるでしょ？下からのアングルだけど、ちゃんとツリーのてっぺんまで写真に入ったんだよ！天気もすごく良くてね！ほら、空も綺麗でしょ！見て！』

XU「見たくないっ！！」

『え〜〜〜…………ちなみに、チャニョルの待ち受けも今はこの写真だよ。』

XU「ッ！？………おそろいの…待ち受け…ッ」

『ブッ………ねぇお兄ちゃん、いったいビール何本飲んだの？』

XU「は？別にそんなに飲んでねーし。2本くらいだし。」

『いち、にぃ、さん、しぃ、…………っ、12本！？あっ、焼酎まで開けてるじゃん！いつの間にそんなに飲んだの！！もしかして、冷蔵庫の分全部飲んだ！？飲み過ぎだって！一日3本までって約束したでしょ！？』

XU「飲んでないし。」

『飲んでるしっ！なんで嘘つくの！』

XU「(ブスゥ〜〜〜っ)」

『っ、……まぁ、そんな可愛いお兄ちゃんが見れたんだから、むしろ今日は飲んでくれてありがとうなのか…？もぅ〜、困ったお兄ちゃんなんだから。今お水持って来くるからね？』

XU「いらないし。酔ってなんかないし。それよりも、説明しろよ…」

『何を？』

XU「だから！なんでチャニョルの写真をっ、………なんで、俺の写真じゃないんだよ…」

『お兄ちゃんだって、私じゃないでしょ？』

XU「え？」

『お兄ちゃんの携帯の待ち受け、私の写真じゃないよね？』

XU「っ、……それは、まぁ…そうだけど……俺はもともと、ずっと違うし…」

『私が勝手にお兄ちゃんの携帯の待ち受けを、私の写真に変えたこともあったじゃない？でも気付いたら、お兄ちゃんまた違う写真に変えてたよね？』

XU「だってそれは！妹の写真を待ち受けにしてるとか、見られたら恥ずかしいだろ？実際マネヒョンに見られて、からかわれて、それで…/////」

『なら、私にだけ強制するのはおかしいよね？』

XU「っ、いや！お前は違うじゃん！お前は見られたって恥ずかしくなんてないだろ！？むしろ見せびらかして自慢するじゃん！お前は俺を好きだから、別にいいんじゃんっ！」

『えー？じゃあお兄ちゃんは、私を好きじゃないから私を待ち受けにするのが嫌ってことかー』

XU「違うっ！」

『私にだけ求めるなんて、ずるくない？』

XU「っ、………なんで、この写真に変えたわけ…？」

『特に大した理由はないよ？本当によく撮れてるし、それに………チャニョルとの旅行、すっごく楽しかったから。』

XU「ッ！！」