私、ATMなんで。-SS-〈7〉 (ページ37)

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〈65〉ちゃんと重めのブラコンだよ？ページ37

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"プルルルルル、プルルルルル…"

XU「Aー、電話鳴ってるぞー」

『今ちょっと手が離せないーー！誰からー？』

XU「ゴ、リ、ラ………ヨンミニヒョンからー！」

『じゃあ大丈夫ー！』

XU「大丈夫じゃないだろっ！」

『じゃあお兄ちゃん出てー！』

XU「ったく……もしもし、ヒョン？俺ー、ミンソクー。A今手が離せないから、俺が要件聞いてもいい？………あ、そうなんだ。13時ね？うん、わかった！ヒョンありがとう。伝えとくねー。おやすみなさ〜い！……Aー、明日出勤昼からになったってー。13時にあいつら迎えに、………ッッッ！？」

"…タッタッタッタッタッ"

『ごめんねお兄ちゃん！ゴリラなんだって？』

XU「………」

『……お兄ちゃん？どうしたの？』

XU「………これ、なに…」

『え？これって……携帯？』

XU「けいたい………これ、なに…っ？」

『ん？だから携帯だよ？私の携帯……あ、待ち受け写真のこと？これねー、この間日本で撮ったやつ！スカイツリーだよ！下から撮ったの！上手に撮れてるでしょー！」

XU「すかいつりー………これは？お前と一緒に写ってる、こいつは…」

『こいつ？あ、マスクしてるからわからない？帽子も目深だもんね。これ、チャニョルだよ！』

XU「ッ！？…………」

『………お兄ちゃん？さっきからどうしたの？』

XU「な…んで…」

『え？何が？』

XU「前までは…俺だった…」

『は？』

XU「っ、ずっとずっと！俺の写真だったじゃん！お前の携帯の待ち受けは、初めて携帯を買ってもらった時から今の今までっ、常にずっと俺の写真だっただろ！？今まで一度もっ、俺以外に変えたことなんてなかっただろ！！」

『…………え？』

XU「なんでっ、……もう、お前は俺のこと好きじゃないってこと…？」

『ハァ〜〜〜っ！？』

XU「(ブスゥ〜〜〜っ)」

『っ、………どうしよう…萌禿げてしまいそうだ…ッ/////』

XU「よりにもよって、なんでこいつなんだよ…そんなに楽しかったのかよ…東京になら、俺とだって行ったことあるのに…俺とだって、写真いっぱい撮ったのに…なんで…ッ」