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KA「…………この匂い……夏が始まる匂いだ。」
BK「おーーい！待てジョンイーーン！」
KA「っ、……ベッキョン兄さん、と……ジョンデ兄さん？」
CH「お、よくわかったね。」
KA「足音で。どうしたの？」
BK「どうしたのじゃねーよ！杖！忘れてるぞ！」
KA「あぁ…わざわざごめんね？ありがとう…」
BK「……わざと置いて行っただろ。」
KA「っ、……」
CH「フフっ、ギョンスが忘れてることに気づいちゃってさ、心配してたから！」
BK「いつもの散歩コースくらいならもう覚えてるだろうけどよ。いくら慣れてるからって、いざって時に杖が有るか無いかじゃ大違いなんだぞ！外出る時はちゃんと持ってろ！」
KA「ごめん…」
BK「まぁ、煩わしく思う気持ちもわかるけどな。」
KA「煩わしいっていうか……この時間は、ただ感じるままに歩きたいんだ……自分の、聴覚や嗅覚だけで。」
BK「ったく！目が見えなくなって少しは大人しくなったと思ったが、無鉄砲なのは変わんねーな！」
CH「ベク〜？無神経！」
BK「褒めてんだって！」
KA「フフフッ……杖、持って来てくれてありがとう。今日の買い出しも、ありがとね？いつも二人にばかり押し付けてごめん…」
BK「いやいや！俺らは好きで行ってんだから！」
CH「そうそう！月に一度のお楽しみ〜」
BK「人間のフリして街歩くの、俺ら超上手いから！」
KA「フハッ」
BK「そうだ！来月はジョンインも一緒に行くか！？ここに引っ越して来てから、街に一度も行ったことないだろ？」
KA「っ、……ううん、僕はやめておくよ…ギョンス兄さんも心配するし…」
BK「あ〜……ま、そうだな。あいつら過保護だからな〜」
CH「僕らもそう変わらないと思うけど？」
BK「ちぇ〜！ジョンインがいれば、もーっとオマケしてもらえるのになー！」
CH「ハハッ！それは確かに！」
KA「無理だよ…僕は、二人みたいに愛想良くないから…」
BK「お前は黙ってるだけでいいんだってば！」
CH「そうそう！今日のこの服も、すっごくかっこいいね！ジョンインによく似合ってるよ！」
KA「あ…これは、チャニョル兄さんが選んでくれて……へ、変じゃない…？/////」
CH「変だなんてまさか！すーっごく、かっこいいよ！」
BK「おう、憎たらしいくらいにかっこいいぜ。」
KA「っ、……へへ、ありがとう…/////」
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作者名：ATMs
| 作成日時：2023年6月5日 7時
