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猫「ミャ〜…」
"ペロっ"
XU「っ！？……なんだよ…なんだその目は。」
猫「ミャ〜オ…」
母「あなたが怒ってるから、なだめてるんじゃない？」
XU「別に…怒ってないし…」
母「怒りなさいよ。」
XU「いつもは喧嘩ばっかのくせに、今日はお姉ちゃんの肩持つのか？」
猫「ミャ〜ウ…」
母「あぁ、そう言えばDVDを再生してる間、いつもタンはじーっとテレビ見てるわね。見終わると次のを見せろって鳴いて催促してくるの。隠し撮りがなくなったら、この子も困るんじゃない？」
猫「ミャ〜オ」
XU「………。」
『お兄ちゃん、お願い……私の生き甲斐を奪わないでっ！』
XU「………母さん達に押し付けるのは、もうやめろ。」
『っ、じゃあ！』
XU「もう二度と誰にも見せるなっ！！わかったか！？」
『わ、わかった！絶対に誰にも見せない！！あれは私だけの宝物にするっ！それならいい！？』
XU「………ハァ〜〜〜っ」
母「甘過ぎよ。」
『続けても、いいってことだよね…？ヤッターーッ！』
XU「もう、シスコンやめたい…」
『お兄ちゃんありがとう！大好きっ！』
"ギュ〜〜っ"
XU「ッ、………ハァ〜〜〜〜〜っ」
母「あ〜良かった。これでもうあれを見せられずに済むのね。」
『良かったって何よッ！』
XU「今までごめん、俺全然知らなくて……お詫びに、今度のご飯は高いところ連れてってあげる。行きたい店、探しといてよ。」
母「やった〜。何にしよっかな〜」
XU「俺とこいつのスケジュールに合わせてもらうことになると思うけど……店決まったら教えて。4人で予約取るから。」
母「ありがとう。」
『フッ！お前は留守番〜』
猫「………"カプッ"」
『イッタッ！！てめぇっ！何しやがる！！』
猫「ミャ〜」
XU「どしたっ？」
『こいつが私の手を噛んだ！！』
XU「甘噛みだろ？じゃれてるだけだろ。」
『違うよ！めちゃくちゃ痛かったもんっ！！』
XU「大袈裟な……見せてみ。どこ噛まれた？」
『ここ！痛いよぉ〜っ！大怪我だよぉ〜！』
XU「歯型すら付いてないっての。」
『本当に痛かったんだよっ！』
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作者名：ATMs
| 作成日時：2022年12月9日 4時
