私、ATMなんで。-SS-〈5〉 (ページ33)

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『女の影はなくとも男の影ならいくらでもあったしっ、私も男までは排除してこなかった！だってそれは、まさか男が対象内だなんて思ってなかったからっ！そりゃあ、お兄ちゃんの虜になるのに女も男も関係無いよっ！？でもっ、だからってそんなっ……お兄ちゃんまでジョンデちゃんと同じだったなんて！ミンソちゃんだったなんてっ！！』

XU「ほら、お前も早く目瞑って。瞑ったらすぐに寝れるから。おやすみ。」

『だったら相手はいったい誰なんだ……普段から彼氏ヅラしてるあの成金糞鹿か…？いや、あいつのことだ。そうだとしたら、必ず私に自慢してくるはず……なら、お兄ちゃんを溺愛しているドギョンスか？でもあいつが好きなのは私のはず……いやでも、それすらお兄ちゃんの側に居続ける為の嘘だとしたら？そもそもの考えは幼少の頃から変わらず、これも計画の内だとしたらっ、……ダメだ！お兄ちゃんに好意を抱いている男なんて腐るほどいる！じゃあ逆に、お兄ちゃんが特別に好意を抱いている男は誰かを考えれば………ッ、嫌だ！！そんなこと考えたくもないっ！！』

XU「zzz」

『っ、まさか！？……いや、これは違う。そんなことはあり得ない。だって！そんなっ……でも、今や奴はこの家にも堂々と出入りができ、私の目の前でも堂々とお兄ちゃんに接近ができる……普段からお兄ちゃんが奴に冷たく当たっているのも、好きな奴ほどイジメたくなるというあの現象に似たようなものも感じる……そもそも、この重度のシスコンが私と奴の関係を許している今のこの現状こそがあり得ないんだ。私という最難関の壁を、あえて隠れ蓑に使い二人は愛を深め合っていたとしたら………っ、お兄ちゃん！！お兄ちゃん起きて！！もしかしてっ、……もしかして！お兄ちゃんの彼氏はチャニョッ、XU「A、今日仕事終わったら映画デートでもする？」

『するっ！！/////』

XU「じゃあ早く寝ないと。寝不足だとせっかくのデートの途中で寝ちまうぞ。おやすみ。」

『おやすみー！ぐふふっ、嬉しいな嬉しいな！またお兄ちゃんと暗闇でくっついてあんなことやこんなこッ、zzz』

XU「………過去一しんどかったな。」

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