私、ATMなんで。-SS-〈4〉 (ページ9)

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XU「………自慢か？」

CY「違うよ！？仕方ないじゃないですか！俺とヒョンじゃ身長差があるんだし！丈が足りないのは当然でしょ！？」

XU「チッ。貸してやるんじゃなかった。」

CY「ありがとうございます！」

"ゴロゴロゴロゴロ…"

『っ、……』

CY「あ、さっきよりも遠くなってるね！もうきっと大丈夫だよ！スープありがとね？具沢山で美味しいね〜！あったまる〜っ」

『………』

CY「このキャンドル綺麗だね！何個あるの？いっぱいあるんだね！」

『お兄ちゃんが前に、クリスマスにプレゼントしてくれたやつで…』

CY「え〜、ロマンチスト〜！」

XU「あぁ、あの時のか。まだ持ってたんだな。お前もしかして、あのホテルにあったやつ全部持って帰ってきたの？」

CY「ん？ホテル？ん？」

『うん。あの時郵送にして、大阪からこっちの実家に送ってもらったよ。量が量だから、半分はそのまま実家で保管してる。置いて帰れるわけないよ、お兄ちゃんとの思い出のクリスマスだもん…あのスイートルームにあった全部が、私の宝物だよ…』

XU「ふ〜ん……楽しかったか？」

『うんっ！今でも思い出すよ！押し倒した時のお兄ちゃんの照れた顔、可愛かったな〜！』

CY「ん？押し倒した？ん？」

XU「Aが大事に取っておいてくれたおかげで、今日は役に立ったな。蝋燭でもこれだけあれば明るくなるもんだな〜」

CY「え？なんで無視なの…？」

XU「お、携帯はっけ〜ん。うわ、ほんとだ。圏外になってる。」

『私も…』

CY「みんなだよ！基地局もやられてるみたい。復旧に時間かかってるみたいですね。」

XU「宿舎は大丈夫だったか？」

CY「停電になったのがちょうどベクがお風呂入ってる時で、超ビビってた！ずぶ濡れのままジョンデに詰め寄って、お前のせいだって騒いでましたよ！ジョンデはフル無視だったけど。」

XU「え？なんでジョンデ……あぁ、能力な。あの厨二病の。」

CY「厨二病って言わないで！俺らが一番恥ずかしいんだから！」

XU「こんな時までお前らは、ほんと愉快だな…」